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24話 スライムを発見したんだが

24話です! ついにスライム登場です! 種類によっては最強キャラで、テンプレなキャラですね。

 初めて魔物を殺してから1週間が経った。今日はまた魔物を殺しに行こうと思う。レベル上げもあるが魔法にある程度慣れることと殺すことによる嫌悪感をできるだけなくすためだ。


 母親に頼んで今度は草原まで母親とイリスとで行く。馬車は使わず徒歩でここまで来た。当然俺の体力が持たなかったので途中までは頑張って歩き、そこからはイリスにおぶってもらった。途中でふわりんが出てウォーターボールで殺したり、ゴブリンが出て母親に燃やされたりしたが無事草原に着いた。


 草原は辺りが見やすく、発見は用意だが魔物からも同じことが言えるので気を緩めずふわりんを探す。ふわりんを殺していくうちに魔法の扱いもだんだん上手くなり、今ではふわりんに一発で当てて殺せるくらいにはなった。そうして倒していき1時間が経った頃に母親がとある魔物を見つけた。


「カイ、こっちに来なさい。この魔物ならカイも倒せると思うわ。」


 俺は素直に母親のところに来て魔物を見る。

 大きさは10cmくらいかな? 少し青みのある液状でゆったりと動いている。そして液状の中に青色の核が見える。大きさは1cmにも満たない。ってこれって


「スライム?」

「ええ、スライムね。ふわりんよりは強いけど十分子供が倒せる魔物ね。核……魔石を体内から取りだすか破壊することで殺すことができるわ。でも強いスライムだと打撃が効かない。魔法も全然効かない。おまけに再生する。というスライムもいるわね。冒険者が一番死ぬ原因がスライムと言われるわ。主に寝ている時や油断している時ね。だから決して油断をしてはいけないわ。幸いこのスライムは弱いスライムね。だからやってみなさい。」


 スライムが一番冒険者を殺しているのか。このスライム以外にも近くにいると思うから気を付けないとな。というかスライム飼ってみたいな。餌をやりながら愛でてみたい。


「母様。」

「どうしたの? カイ。」

「スライムを捕まえたい。」

「スライムを?」

「はい……。駄目?」

「私はいいけどフェンドに聞かないと分からないわね。今日のところは我慢しなさい。」

「……はい。」


 しょうがない……今は諦めよう。何としてでも説得して見せる。条件つきでもいいから飼いたい。そのことはまた後で考えよう。


 今はスライムを倒すことに集中しよう。核を取りだすか破壊することで殺すことができると母親は言っていたな。手で取ろうとして手を溶かしたりしたら怖いので魔法でやってみよう。スライムはほとんど液体なのでウォーターボールではあまり効かないかもしれないな。ウィンドボールでやってみよう。魔石は無駄にしたくないからできるだけ核を壊さずダメージを与えるようにやってみよう。少し難しかもしれないが、落ち着いてイメージして……。


「ウィンドボール!」


 空気の塊を圧縮し、スライムに飛ばす。空気の塊がスライムに当たり、蠢いている。弱っているかはわかりずらいが効果はありそうだ。俺は再びウィンドボールを打つ。今度はスライムの核と同じ位の大きさだ。これで核を壊さずに押し出すように取り出す作戦だ。中々当たらないが、ひたすらイメージして弾幕を張るようにどんどん打つ。かなり外したが、ついに核に当たった。幸い破壊することなく当たったが、核が液体から出ず、核が液体全体に動いている。再び打ち、10発ほどで再び核に当てる。今度は液体すれすれに核が来た時を狙って打ったためか核が液体から出てきた。そしてスライムが動かなくなった。これで殺せたのかな?


 俺は核を拾って母親の元に戻る。


「お疲れ様。随分と苦戦してたけどどうして?」

「スライムのか、核を壊すのはもったいないあ、からと、取りだそうと思って。」

「だったら手で取ればいいのよ。特殊なスライム以外は基本手で取るのが一般的な戦い方よ。」

「溶かされたりとかはしないの?」

「一瞬であれば大丈夫よ。だけどスライムは見ただけではどの種類か分かりづらいから慎重に対処しなきゃね。」

「そうなんだ。次は手で取ってみるね。」

「最初は私が見てどんな種類か見るからそれからにしてね。」

「はい。」


 手で取っていいらしいから次からやってみよう。だけど今日はふわりんを殺しに来たからそこまで積極的に見つけたりしないけどね。


 その後2時間くらいふわりんを殺していき、家に帰った。

 そして、部屋の中で魔石を数えてみると青色の魔石、スライムの核とふわりん30体分の魔石が入っている。2回目にしたらいい戦果だろう。殺したことによる嫌悪感の方かなりなくなった。魔石は袋の中に入れて必要になった時に使うことにしよう。


 後日、父親にスライムを飼っていいか聞いてみよう。

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