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20話 初めて魔物を殺したんだが(上)

20話です! 説得回です!

 魔法の本を読み始めて2カ月が経った。他の魔法も詠唱ありでだができるようになった。中には雫を集める魔法などどこで使うんだよ! というやつもあるが。とにかく次は無詠唱目指さないとな。

 ちなみにMPがついに500超えて、魔素操作のレベルが上がった。


 後、魔法の進度は母親やイリスにかなり相談したから俺が今どのくらいつ使えているかだいたい分かっていると思う。正直一人でやったらもっと時間が掛かっていたと思うので相談に乗ってくれて感謝している。


 ところでここは前世から見たら異世界だ。そしてテンプレに近い剣と魔法の世界だ。当然魔物もいて攻撃してくるわけだ。魔王がいるような話は聞いてないけどな。

 そんな世界で平和に暮らすには地位を高くするか強くなるしかないだろう。そして俺は父親の地位を受け継がない。なら強くなるしかないだろう。強くなるためには? 強いスキルを手に入れたり、レベルを上げてステータスを上げることだろう。それ以外にもないことはないだろうが、基本的にはこれだと思う。


 レベルを上げるには魔物を殺すことが一番効率がいいのだろう。スキルは日々の努力になるが。

 ということで今日は魔物を殺そう。覚悟? 街に帰ってから今日まで色々考えて覚悟は済んださ。

 だが1歳で魔物のいるところに向かって、魔物を殺すにしても無理だろう。それにイリスや母親が許してくれない。なら連れてってもらえばいいと思ったわけさ。そうと決まれば呼んでみるか。


「イリス―。」

「何でしょう? カイ様。」


 もうかなり流暢に喋れるようになった。よく噛んでしまうから完全ではないけどね。ああ、今は関係ないか。


「母様をよ、呼んで―。」

「かしこまりました。」


 イリスは部屋を出て、1分後母親を連れて戻ってきた。


「カイ? 何かあったの?」

「うん、ちょっと相談があって。」

「魔法関連? それとも別のこと?」

「魔物をこ、殺したい。」

「魔物を? いいけど、殺すときにつらい思いをするかもしれないけど大丈夫なの?」


 俺が言った時母親が一瞬驚いた顔をして心配そうに言っていた。


「だ、大丈夫だとお、思う。」

「そう……。いくつか条件付けるけどそれでもいいならいいと思うわ。でもその前にフェンドにも許可をもらいなさい。突然カイが魔物を殺しに行ったと聞いたら心配しちゃうわ。」


 ……確かにそうだ。父親からしたらいくら転生者だからと言って1歳で魔物を殺しに行くと知ったら心配どころか探しにくるだろう。ちゃんと父親にも言わないとな。


「うん。分かった。」


 自分は自力で立って。かなりおぼつかない足取りで歩いて執務室に向かっていった。これだけでも体力を使うがちゃんと歩かないと体力が付かないからね。ちなみに歩き始めたのは先月からだ。シンディはもうちょっとしっかりした足取りで歩いている。

 そして執務室の目に着いた。そしてノックをする。


「誰だ?」

「カイです。」

「おお、入ってきなさい。」


 中に入っていく。母親とイリスは俺に続いて入った。2カ月前に来た時とあまり変わらない。まあかなり変わっていたらそれはそれで驚くのだが。

 俺は父親がいる机の2m前まで歩いた。


「それで、今日はどうしたんだ?」

「じ、実は魔物を殺そうとお、思いまして。」

「魔物を!? ま、まだ早いと思うが大丈夫か?」

「大丈夫。」

「そうか。いや、でも……。そうだ、初心者用の魔法はどうなったんだ?」

「詠唱ありえ、でなら……できるようにな、なったよ。」

「そうか……。」


 といって父親は数秒間目を瞑って、考えた。そして真剣な顔で言った。


「マリンはどう言ったんだ?」

「母様はいくつきゃ、か条件付きなら良いと。」

「そうなのか?」

「ええ、まだ条件は言ってないけどね。」

「マリンの条件を聞きたいのだがいいか? 私からもいくつかあるがマリンの条件を聞きたい。」

「ええ、もちろん。」

「まず1つ目は私とイリスを連れていくこと。2つ目は魔物に近づかず魔法で倒すこと。3つ目は絶対に無理しないこと。このくらいね。」

「うむ……。そこに1つ条件を付けくわえたいな。」

「何を付け加えるの?」

「魔物はふわりんだけしか殺すことを認めない。」

「ああ、流石にゴブリンなどは早いね。」


 ゴブリンは最初から倒す予定はない。流石に倒せないよ……。にしてもふわりんか。父親が最初倒した魔物がふわりんと言っていたので、そこが妥当なんだろうな。


「カイはその条件は受け入られるか?」

「はい。絶対に無茶はしません。」

「そうか。なら行ってもいいぞ。」

「フェンドがそういうなら私もいいわよ。」


 許可が下りた。少し緊張するが頑張ろう。


「それでいつ行くんだ?」

「今から行こうとお、思います。」

「今からか……。日が暮れるまでには帰るんだぞ?」

「はい!」


 こうして人生初めての魔物退治が始まった。


 

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