200話 誘うんだが
祝、200話です! 最近投稿が遅れていますが、失踪は絶対にしません!(死なない限り) もし、一ヵ月以上投稿が出来ないような状況になりましたらきりの良い所(章の最後など)で一度完結扱いにします。そして、出来る状況になりましたら二部として再開して無事エンディングを迎える事が出来るように努力しますのでこれからもよろしくお願いします!
エファさんは母親と共に茶を嗜んでいた。とは言っても会話は時折する程度で常に会話をしている訳ではないようだ。なので遠慮なくエファさんに話し掛ける事にした。
「エファさん、これから一緒に遊びませんか?」
「え……? 今から、ですか? ですが、話し合いなどは……」
「午前中は行わないそうです。そうですよね、母様?」
チラリと母親を見て、返答を求める。
「ええ、確かにそのような事を聞いています。ですので、カイと一緒に遊んでも良いのですよ?」
「ですが、お父さんに聞きませんと……」
若干困惑したかのようにエファさんが話していると、後ろからライルさんの声が聞こえてくる。
「エファ、今日くらいは遊んでくると良いのであるぞ。息抜きするのである!」
「お父さんまで……でしたらカイさん、よろしくお願いします」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
と言うわけで無事遊ぶ事になったわけだが、遊ぶ内容についてはほとんど無計画だ。今回は議論で終わるものだと思っていた。……いや、手紙でこちらに来ると知った時は少しくらいなら遊べるかなと少し期待していたが、まさか本当に遊べることになるとは思っていなかったからな。
なので今から考える事になるわけだが、家の中で遊んだほうが良いだろう。だが、家の中とはいえどこで遊べばよいだろうか。第一候補は自室なのだろうが、それは不味いだろう。幾ら少年少女が遊ぶとはいえ、貴族だ。やましい気持ちなどは当然ないのだが、エファさんはどう思うだろうか。流石にいきなり自室に招くのは不味いだろう。
第二候補はリビングだが、リビングは両親たちが使うのではないだろうか? 議論はしないと言っていたが、昔からの友達だ。普通に談笑したいだろう。……まあ、一応使えるかどうか聞いてみるか。
「母上、この部屋を午前中に使っても良いですか?」
「勿論良いですよ」
あれ、使えるんだ。なら、リビングでエファさんと談笑しようか。もしくは本などを持ってきて二人で読書したり、勉強を一緒にしても良いかもしれない。
「でしたらここで一緒に遊びましょうか。ただ、現在は人の出入りが多いので一時間後にまたここに集まりましょう」
「はい、よろしくお願いします」
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部屋に戻るとやけに汗を掻いていた。冷や汗だ。やはりただの遊びの誘いだけでも緊張してしまうな。こればかりは前世から治る事はないのでもう諦めている。ただこの冷や汗を出来るだけ気にせずに上手く立ち回れば良いのだ。
それにしてもエファさんとこれから遊ぶのか。……着替えた方が良いだろうな。冷や汗で若干服が濡れてしまったし、この状態ででるのも駄目だと思う。後、冷や汗もちゃんと拭いておかねばな。
桶の中に水を生成して、タオルを濡らしてから服を脱ぎ、体を拭いているとノック音が聞こえた。
「誰ですか?」
「イネアです」
「入ってきて良いよー」
「はい……って、カイ様っ、なんて格好をしているのですか!」
部屋に入ってきたイネアはとんでもないものを見たような顔をした後に怒りだした。何故そんなに怒るのだろうか?
「えっと、どうしたの? イネア?」
「カイ様! 不用心すぎます! 私が入る時でもちゃんと服を着てから入るように仰って下さい!」
……あ、確かにそうだな。一緒の部屋にいるとそこら辺気にせずにやっていたので、特に考えずに入れてしまったな。普段ならまだしも今はライルさんたちもいる。ライルさんたちのメイドさんたちも動いているので用心する必要があったな。
「ああ、確かにそうだね。不用心だったよ。次から気を付けるね」
「はい、ちゃんとそうして下さいね?」
イネアはそう告げると部屋の隅にある椅子に座った。顔を見るとまだ若干不機嫌だな。まあ、今回は完全に俺が悪い、反省しないとな。ひとまず冷や汗も拭き終わったし、服を着るか。




