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185話 村に帰ったんだが

185話です! この話はかなり飛ばし気味だった気もしますが、これで5歳は終了となる予定です。次回の章は6歳~8歳を一気にやっていきます。6歳~8歳では小話を主にしていきたいと考えています。大体20~40話程になる予定です。9歳からはいよいよ学園が始まる予定です。話によっては更新速度が遅れる可能性がありますがまだまだ続きますので、これからもよろしくお願いします。

 王都を出て、日中のほとんどが馬車の中で揺られる生活を過ごす事になり、ようやく村に帰る事が出来た。村に帰る頃には冬が到来しようとしており、気温がかなり低い。雪が降る前に帰る事が出来たのは良かったのだが、それでも散々な目にあった。


 ドナンドまでは順調に進めたが、ドナンドと村の間に存在する森は最悪だった。道は落ち葉だらけで馬車が進みにくいし、そのせいで魔物が度々襲ってくるしで散々だったのだ。だが、誰も重症になったり病気になったりせず、無事に村に帰る事が出来たので良かったと思う。


 家に着くと、庭で鍛錬をしていたフレッツ兄さんがこちらに気づいた。少し動きが止まった後に、急いで母親を呼び、帰りを喜んでくれた。少しすると母親も家から出てきて同じように喜んでくれた。俺と父親は馬車から降りて、再開を喜んだ後に、メイドさんと一緒に馬車の荷物を家に運んで行った。


 荷物が運び終わると荷物を運んでいたメイドさんとは別のメイドさんがご飯を用意してくれていた。久し振りに家で食べるので家の味といえば良いだろうか。一年も経っていないはずなのに随分と懐かしく感じながらも家族との会話をしながら美味しく頂いた。


 ちなみに話題は王都の事が大半だった。母親やフレッツ兄さんから色々な事を聞かれたため、食べ終えても会話は続いた。結果的には無事を喜んでくれたが、子爵相手に啖呵を切った事については凄く怒られてしまった。まあ、実際に罰で人生が詰みそうな可能性があったので、怒られて当然だ。ただ、そのせいで自室に戻るまでに結構時間が掛かってしまった。


 疲れながらも自室に戻ると埃一つ見当たらず、出発前とほとんど変わらない部屋だった。王都に行っている間にもしっかりと掃除をしてくれたらしい。ありがたいと思いながら涼風を箱の中に入れて、先日父親が倒した魔物の魔石を与える。


 すると涼風は飛びつくように魔石を体内に入れて、食事を始めるとともに嬉しいという感情が流れ込んできた。その様子に少し心を癒されつつもベッドに行って、軽く寝転ぶ事にした。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 次の日、昨日のうちに母親が知らせてくれたのかシンディが遊びに来た。俺の姿を見るなり飛び込んできたので少し驚きつつも倒れずに受け止める事が出来た。相変わらず元気で良かった。


 とりあえずシンディを降ろすと、王都での話をしてとせがまれたので話す事にした。ムスイさんの修行や、子供会、宿などの建造物等々、色々話していった。シンディ興味津々で話を聞いていたが、アポトさんやエファさんの話に入ると少し興味が薄れた気がした。


 どうしたのかと思い、聞いてみるとシンディが一人だった時に王都ではそんな楽しい事があったのかと嫉妬しているみたいだった。この話はすべきじゃなかったなと慰めに入ったのだが、今回は少し大変だった。

時間は掛かった機嫌も治り、話を再開する。罰の事は言わなかったけど決闘の所は凄く食いついていたな。やはりそういうのに興味を持つ年頃なのだろうか。人の事は言えないけど。


 王都の事を粗方話し終えるとシンディが魔法を見て欲しいと言い出して、庭に移動してシンディの魔法披露会が始まった。主に見せてくれる予定のやつは王都に行っている間に考えた魔法の創造らしい。


 MPを沢山使う事になるから大丈夫なのかと聞いてみたら全種類使ってもMP切れにならないらしい。流石ハーフアルティ族だな。魔法の習得速度もそうだけどMP量の増え方も凄く早い。寿命短いのは嫌だけど中々羨ましいなあ。


ともあれ披露会が始まった。王都に行く前は練習中だった気がするけどもう複数使えるそうだ。俺が王都でほとんど練習出来なかった間もずっと練習してたらしい。もう俺よりも魔法を使えるかもなあと思いつつも見ていると凄く、派手な魔法が多かった。


 闇魔法は精神的なものがほとんどのため実際に当たらないと詳しい効果は分からないが、当たったらやばそうな魔法が大半だった。俺も派手な魔法を用意しないとなあ。やはり見た目は大切だね。


 披露会が終わるとシンディは笑顔でどうだったと聞いてきたので凄く良かったと言うと凄く喜んでいた。見た限りだと魔法のコントロールはもうシンディの方が上手い。見ただけで完全に抜かれたと感じたので実際の差は大きいだろうな。王都であまり練習出来なかった分頑張らないとね。


 だが、今はシンディの成長を喜ぶことにする。本当に頑張ったとなあ。

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