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168話 歩くんだが 1

168話です! 時間が無くて非常に短いです。

 子供会4日目、今日は午前から子供会だ。そのため、朝起きてから子供会への準備を整えて、すぐに例の会場へと向かった。


 会場では、既にほとんどの子供が集まっており、かなり騒がしい状態だった。昨日と違う点を言えば丸机ではなく長机に戻った所だな。


 メイドさんに案内されて席に着くが、周りには知り合いがいないようなので大人しく始まるまで待っていると階級の高そうな人が現れて、4日目の子供会の開催を宣言した。


 今日はどうやら外―――といっても宿の敷地内だが―――で歩くことになるらしい。敷地内には建物の前に広がる広場だけでなく、小さな森や小川があるのでそういう所を通って、とある所で昼食を食べて終了となるそうだ。


 どのくらい歩くのか分からないが、途中で気分が悪くなったりしてしまった人の場合は、そこで終了して昼食を取る所まで運んでくれるそうな……魔法で。少しやって欲しいと思ってしまったがここは我慢だ。


 話が終わると早速外に向かう事になった。外では軽く列を作ったのだが、階級の高そうな人が先頭に、階級の高い子供の順に並んでいるようだ。男爵である俺は当然後ろの方だ。


 メイドさんの指示の下、列に並ぶ途中でアポトさんと会ったので、一緒に歩く事にした。1人で歩くよりも知り合いがいた方が良いよね。


 列が整い、出発する。歩くにしては気温が少々高いと思うのだが、メイドさんが飲み物を持っているため、頼めば何時でも飲める状態だ。さらに宮廷魔導士が涼しくて心地よい風を出してくれているので村で歩く時よりもかなり快適だと言えるな。


 まず子供一行が進んだところは小川であった。小川の周りには進入禁止のためかロープがひかれている。小川の方は水深はあまりなく、精々膝程度になるだろう。水はかなり澄んでおり、小魚が泳いでいる所が見える。


 子供たちが小川を見ながら和気藹々と会話を楽しんでいる中、隣ではアポトさんが珍しそうに小魚が泳いでいる所を眺めている。村に住んでいたらそんなふうに見ないのではないかと思い、アポトさんの地元について聞いてみると住んでいる所は村だけどほとんど家から出た事はなく、精々庭に出るくらいだとか。……もしかしてアイン家が特殊なだけなのかもしれないな。考えてみれば貴族なのに凄く自由だし。


 やはりアイン家は他の貴族とは少し違うなと感じた所で小川から離れて、軽い丘を登った。軽い丘は木は数本くらいしか生えておらず、草が茂っていた。とはいっても歩く道はしっかりと整備しているので楽に歩ける。だが、他の子供はそうでないようで、普段から運動してなさそうな子供は少し息が切れだしている。


 まだ歩いて20分程だが、それでも普段から体を動かしていない子供にとってこの坂は大変のようだ。それを見越しているのか先頭を歩いている階級の高そうな人が丘の頂上で休憩を取る旨を告げた。 

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