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156話 聴覚強化なんだが

156話です! 

 パーティでは聞こえるべきではない声に何だろうと思いつつも、エファさんとの話を中断して声が上がった方へとエファさんと共に近づく。他の子供も先程の声に興味を持ったのか恐る恐る近づいていき、現場を見る事が出来ない程、人が集まっていた。


 だが、相変わらず怒鳴り声と泣き声などが聞こえているため、未だ何かしら問題が起きているのだろう。


「な、何が起きているのでしょうか?」

「ここからでは良く見えませんね。別の所から見てみますか?」

「いえ、ここで見守ってみませんか?」

「ええ、良いですよ」


 あまり近すぎると巻き込まれかねないからここ賛成だ。この場で目立つのだけは嫌だからな。


 だが、このまま現場の事が何も分からないままで終わるのも嫌だから五感強化……聴覚強化だけ使用しようか。


「聴覚強化」


 誰にも聞こえないようにボソッと言って発動する。他の子供の会話が凄く煩くなってしまったが、これで現場の音は鮮明に聞こえるようになった。現場の声から情報をまとめるとこんな感じだ。


 事の八端は子供たちが料理を取り合っていた時に皿と皿がぶつかり合ってしまい、皿が地面に落ちたのが原因のようだ。そして、その皿が辺りに飛び散ってしまい、辺りにいた子供たちの衣服を汚してしまったそうだ。それに気づかずまま、ぶつかり合って皿を落としてしまった子供2人が言い争い始めたみたいだな。


 つまり怒鳴り声は子供2人、悲鳴は周りの子供、泣き声は衣服を汚してしまった子供と……かなりカオスな事になっているみたいだけど、メイドさんたちが何とか場を治めようとしているみたいだから任せれば良いかも知れないな。


「うーん、何となく分かったかもしれません」

「な、何がです?」

「あそこで起こっている事です。どうやら大したことではないみたいですよ。時期に治まると思いますから元の場所でゆっくりと食事を楽しみませんか? 後ほど、色々な人と話す事にもなると思いますからね」 

「で、でしたら大丈夫ですね。カイさんの言う通り食事を楽しみましょう。ですが、食事の際にあそこで何が起きているのか教えて下さいね?」

「勿論良いですよ」


 俺とエファさんが元の席へと戻る。相変わらず後ろではカオスな状況が続いているが気にしない。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 結局治まったのは俺とエファさんが戻ってから約10分後であった。聴覚強化により得られた情報によると、料理を取り合っていた子供たち全員が階級の高い人に叱られ、衣服を汚された人は護衛にいる宮廷魔導士が魔法を使って何とかしたそうだ。


 その間、俺とエファさんと階級の高い子供たちなどの一部の子供たちは食事を続けていた。俺は大体腹6分目まで食べれたため、後はゆっくりと話しをしながら食べようかなと思っている。


 そして、他の子供たちも再度食事を堪能し始めた頃。


「それでは、私はあちらの方々と話してきますね。カイさんも頑張って下さい」

「ええ、頑張ります。エファさんも頑張って下さいね?」

「は、はいっ」


 俺とエファさんは各々他の子供たちと交友を深めるために一度別れた。あまり一緒に行動しているとそれだけでパーティが終わってしまうし、場の空気が出来てしまい、他の子供たちが話しかけにくいと思ったためだ。


 そのため、俺とエファさんは分かれて行動して、丁度良さげな子供に話しかけるわけだが……まず男爵よりも高い階級の子供に話しかけるのは駄目だ。男爵よりも階級が高い子供から話しかけられるのは問題ないが、その逆は礼儀作法的に駄目だからだ。


 次にずっと固まって行動している子供たちも駄目だ。単に俺のコミュ力が足りないからだ。一対一での会話なら問題ないのだが、それ以上となるとどうしても会話しづらいのだ。その手のスキルがあれば少しは変わるのかもしれないけど、ないものねだりだ。


 最後に女性に話しかけすぎても駄目だ。最初にエファさんと話した時はまあ、近くにいた子供という事でノーカンかも知れないが、ここからずっと女性ばかり話しかけていくと女性にしか興味のない男だと思われるかもしれないからだ。確かに女性の興味はあるが、そのように思われたくないため、男性にも積極的に話しかけていこう。


 さて、誰に話しかけようか……。

最後の言葉の選択肢(感想にコメント書いてくれたら参考にします。投降した現在では、話の流れは決まっていますが、どんな人を出すかは決めていないです。6/5の22時までには決めます)

① 勝気な男性or女性

② 貴族らしさあふれる男性or女性

③ 大人しめの男性or女性

④ メイドさん

⑤ その他

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