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120話 完治したんだが

120話です! 前回よりも文字数が多いのにもかかわらず、行数のせいで前回よりも短く感じる……。

2/21追記 次の投稿は2/24となります。

 意識が戻った翌日、シンディがお見舞いに来た。シンディが部屋に入って俺の姿を確認するとこっちに走ってきて抱き着き、泣いてしまった。……まあ、シンディに絶対に守ってみせると言っておきながら思い切りフォレストフロッグを倒しきれずに気絶した訳で……。凄く気まずい。とりあえず頭を撫でて、ほら、何とかなっただろ? と言ったらさらに泣いてしまった。下手にまた喋ったらさらに泣いてしまいそうだからしばらく頭を撫でていると、シンディが眠ってしまった。


 その後、夕方になろうとした時にリリィさんが部屋に来て、俺の体調などを聞いてきたりと少しばかり話をした後、眠ってしまったシンディを連れて帰っていった。


 その夜、父親が虹蝸牛を取ってきてくれて、夕食に出てきた。ちなみに夕食は父親に少し無理を言って、リビングまで運んで貰い、家族全員で食べた。迷宮内では美味しくないフォルグの肉と比べたら、久し振りに食べた虹蝸牛はそれはもう美味しかった。もう雲泥の差であった。そして、その日はたらふく食べて、部屋に戻って安静にしていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


 それから2ヵ月程が経ち、怪我が完治した。何故治る速度がそんなにも早いのかと言われれば毎日ポーション、水癒を使用して、医師の健診とまでは行かないが、健診を受けていたためだと思う。……というか実は1カ月半程にステータス上ではHPがマックスとなっていたので、その時にはもう完治していたんだろうな。念のため半月程安静にするよう言われたので、安静にしていたが。


 俺が安静にしている間にも様々な出来事が起きたり、人が訪れたりした。


 まず、兄さんたちなのだが、マインズ兄さんは学園に入学するため、王都に向かった。今回はマインズ兄さん単独で王都に向かうため、少し心配だ。だが、マインズ兄さんはあれから稽古をしたおかげでまた強くなり、Dランクの魔物なら倒す事が出来るだろうと父親が言っていた。なので、万が一魔物と戦闘となっても多分問題ないはずだ……。


 フレッツ兄さんはマインズ兄さんと共に稽古をしていたのだが、マインズ兄さんが王都に向かってからは毎日俺の部屋に来て、話をしてくれた。あの時の逆であるが、似たような事があったな。フレッツ兄さんが王都に行った時のマインズ兄さんみたいだな。まあ、2人とも大体一緒にいるので行動原理が似ているのだろうなあ。


 次に両親なのだが、落下転移が見つかってしまったため、迷宮をもうこれでもかという程調査をしていた。その結果、2層から4層、7層から9層、21層から25層までに落下転移が見つかったそうだ。他の迷宮と比べてかなり落下転移の罠が多い事から逆に珍しい迷宮である事が判明された。そのため、落下転移の罠を発動させないよう、罠の発見方法と解除方法を迷宮に入る前に講習を受ける事が義務付けられた。また、転移落下以外の罠も見つかったそうだが……実害がほとんどないものであるため、省略する。


 他にも村がさらに賑やかとなったそうだ。ドナンドの街から冒険者がさらに増え、迷宮周りの方に集落が出来、村にも滞在する者も出てきたそうだ。当然、厄介事も増えたおかげで両親が大変そうだが……両親なら何とかしてくれるだろう。


 最後はシンディについてなのだが、あれから1週間に1度だが見舞いに来てくれた。その時に色々話していたり、魔法を見せ合ったりしていた。魔法を見せ合っているうちに気づいたのだが、シンディの魔法は会う毎に上手くなっている。一番分かりやすい事と言えば中級を使う事が出来るようになっていた。使えるようになった闇魔法はMP供給、MP奪取だ。効果は名前の通りであるがかなり有能な魔法だ。この魔法のおかげで母親やリリィさんからMPを貰って、俺にMPを供給する事により、普段よりも強く水癒を発動する事が出来るようになった。……これも早く治った要因となるな。


 とりあえず完治した事だし、鈍ってしまった体を鍛え直したり、ポーション作りなどをしたいな。あ、後忍び歩きを覚えたからスキルレベルを上げるために、練習をしてみようか。

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