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108話 4歳になったんだが

108話です! 一気に飛んで4歳です! 

 迷宮が見つかってから約半年程経ち、4歳になった。迷宮が見つかった途端に村に在住する冒険者の数が急激に増え、迷宮の調査が徹底的に行われた。そのおかげで村がずっと賑やかだったな。色々と問題は起きたらしいが何とかなったようだ。


 迷宮について父親や冒険者に話しかけて聞いた限りでは迷宮の中では少し大きく、地下にどんどん潜っていくタイプになるらしい。現在は地下40層程までの迷宮の調査が完了しており、まだ調査はそれほど出来ていないらしいが最下層である45層にも辿り着き、迷宮を作った魔物を確認しているらしい。迷宮全体の地形としては1~20層までは森林が続き、21層以降は洞窟みたいになっているらしい。


 魔物については様々な魔物が既に生息しているようで奥に進むにつれて強い魔物が増えてくるらしい。弱い魔物もちゃんといるにはいるらしいが大体は強い魔物の餌となっているため数は少ないらしい。1層あたりで生息している魔物は大体Fランクの魔物が多く、偶にDランクまでの魔物にも遭遇するらしい。これが最下層になるとAランクの魔物になるらしい。Aランクの魔物がダンジョンの近くにいたんだな……と思ったが父親曰く、元がBランクの魔物が迷宮内で強くなってAランクとなったそうだ。まあ、それなら納得だな。


 そういえば迷宮は壊さないそうだ。まだ脅威となるような魔物の出現がなく、街からも比較的近い場所に迷宮が出来たので有効活用するそうだ。あまり人が訪れていなかったこの村も迷宮のおかげで冒険者や商人が今以上に来るようになり、村がもっと活性化するかもしれないからだ。もしそうなったら迷宮万々歳だな。迷宮の恐ろしい所であるスタンビートについては起こらないよう徹底的に管理する事になるだろうな。まあ、その辺りは国やギルドがやってくれるから問題ないな。


 父親が迷宮、母親が村の代行を務めている中、俺と兄さんたちはいつも通り朝に稽古をして昼に勉強や魔法の練習をしたりしていた。


 稽古では両親が忙しいので自主練がほとんどだ。偶に父親の知り合いの冒険者が稽古に付き合ってくれたりしてくれているけどね。そのおかげか稽古を始めた時と比べて、大分腕が上がったと思う。その証拠に先日、ようやくフレッツ兄さんに勝つことが出来た。まあ、その次の日には完膚なきまでにやられたが。それでも1回勝てただけでも嬉しいものだ。


 勉強ではコールディの街で足りないと痛感したので今まで以上に勉強したおかげでもう既に王都にあるらしい学園に入学できるだけの知識はあるはずだ。まあ、化学でなく魔法に発展している世界だから魔法などの基礎知識を覚える事が大変であったが、算数などは四則計算のみであったため覚える必要もなかったな。

 そういえばマインズ兄さんが学園に行くために猛勉強していたな。領主をするために学園でコネ作りをするらしい。フレッツ兄さんも俺も行く事になるらしいから頑張らないとな。


 魔法の方もしっかりと取り組んでいる。中級魔法であれば大体は魔法を無詠唱でも扱えるようになり、魔法の制御も大分上手くなった。魔法と言えばシンディの魔法もかなり上手くなっていたな。種族の関係なのかどうかは分からないが合うたびに上手くなっている気がする。もう既に初級はすべて使える事が出来、現在は中級を練習しているらしいからね。


 そして、今日も頑張ろうかなと朝食を食べている時に父親が唐突にある話題を出した。


「ああ、そうだ。迷宮の方も大分落ち着いてきたから今度ジェフたちと共に家族全員で迷宮に行ってみないか?」

「え!? 良いの!?」

「冒険者たちの迷惑にならないよう1層だけになるがな」

「行く行く! 楽しみだな!」


 迷宮に行くのか。Fランクの魔物なら俺でも倒せるから丁度いいな。それにそろそろゴブリンなどのEランクの魔物にも挑戦していきたいから迷宮に行ったら挑戦してみようか。


 となると準備しておかないとな。迷宮だと沢山魔物が出るらしいからMPポーションも必要になるかな? 階層が低いうちは罠は無いと冒険者から聞いたけど一応色々な事が対処出来るように準備しておかないとな。

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