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11話 これはピンチなんだが

11話です! 予定が変わりますが14話と15話の間に閑話を挟みたいと思います。閑話はマリンについてやりたいと思います。

12/8改正。

 俺が目を覚ました時には母親と父親も既に起きており、外に行く支度をしていた。

 まあ支度はほとんどイリスがやっていたのだが。今日はどうやら教会に行くらしいのだが、なぜ行くのだろうか? 熱心に信仰でもしているのか?


「マリン、そろそろいこうか」

「ええ、そうね。行きましょう」


 母親におぶられながら宿を出た。今日は馬車に乗ることはなく、徒歩で行くみたいだ。ちなみにイリスはメイド姿で後ろからついてきている。


 まだ朝だからか行き交う人がとても多く、市場が賑わっており、あちこちから声が上がっている。こういう景色は前世ではあまり見なかったから新鮮だ。


 市場の賑わいを楽しんでいたらあっという間に教会到着した。

 外見は白い家という感じで、扉の上に六角形のシンボルマークみたいなものがある。この六角形が教会の印でいいのかな?

  

 そう考えていると父親が教会前で掃除をしていたシスターらしき人に話しかけた。


「シスター、今はよろしいか?」

「はい、何でしょうか? 教会に何か御用ですか?」

「ああ、この子のステータスの開示をしてもらいたいのだが用意をしてくれないか?」

「分かりました。ステータス開示についての説明は必要でしょうか?」

「いや、必要ない」

 

 ……え? ステータス開示? 


「分かりました。では教会に入ってすぐ右手にある椅子に座ってお待ちください」

「ああ」


 ちょっと……え?


「いやあ、カイのステータスが気になるな。マリンとイリス?」

「「そうですね」」


 まじですか?


「カイのことだから何か特別なスキルがあるかもしれないな」

「称号だったらあるのかもしれないけれどスキルは流石にないわよ」


 やばいやばいやばい! このままだとステータスを見られて転生者だとばれてしまう!

 

「準備ができたので奥の部屋へお越しください」

「分かった」


 今のうちに転生者という称号を隠せるようにするか他の称号に変えないと! やり方分からないけどね!

 自分の転生者という称号を別の称号にするようにイメージして!


あうううううかいへん!」


 ああああああああ、発動してない! もう駄目だあ。お終いだあ。0歳で死にたくない!


 そうしているうちに目的地に着いたようでその部屋には机がひとつあるだけで他にはなにもない白い部屋みたいだ。机の上にある紙が1枚だけ置いてある。

 あれにステータス開示するのかな……。して欲しくないなあ……。


「それではステータス開示を行います。ステータス開示をなさる際にお子さんを触ることになりますがよろしいでしょうか?」

「ああ」

「分かりました。では、いきます。あげうfcにあpりまおd! ステータス開示!」


 ああ、終わった……。


「はい、これで完了しました。ここでご確認なさいますか? それとも後でご確認なさいますか?」

「後で確認する。代金を確認してくれ」


 ここでは確認しないのか。まあ、もう詰んでいるから何も出来ないが……。


「……ええ、代金をいただきました」

「マリン、帰ろうか」

「ええ」

「お越ししていただきありがとうございました。神の御加護がございますように……」


 父親は紙をポケットに入れ、教会を出ていく。


「宿に戻りましょう」

「そうだな。ステータスも気になるからな」


 ステータスを見ないという選択肢はないですか? そんな俺の心境を気にすることもなく歩き出した。行きと比べ凄く時間が掛かった気がするのだが宿に戻り、部屋に着いた。そして父親と母親は椅子に座った。母親は俺を抱いたままでいるが。


 抵抗? もうしても意味ないからね。完全にこれ詰んでいるからね。


「さて、ステータスを見てみるか」

「そうね。一体どんなスキルや称号があるのか楽しみね」

「イリスも見ていいぞ」

「はい、では後ろから拝見しますね」


ーーーーーーーーーーーーーー 

名前 カイ・アイン

種族 人間

性別 男

年齢 0歳

属性 水、風、無

レベル 0

HP 10/10

MP 120/120

物攻 1

物防 1

魔攻 1

魔防 1

速さ 1

体力 1

魔素 12

運 150

ースキルー

<算術lv6><料理lv3><魔素操作lv4><無詠唱lv4><風魔法lv2><水魔法lv2><無魔法lv3><五感強化lv4><身体強化lv4>

ー称号ー

<転生者><幸運者><魔法使い初心者><誑かす者>



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ほうほう、これは色々と凄いことになっているな」

「運の値もそうだけれど魔素の値が赤ちゃんとは思えないほど高いわね」

「スキルなども凄く多いですね。生まれつきスキルを持っている赤子もいるようですが、この年齢でここまで多い人は見たことないですね」

「そうだな。算術、料理に魔法なんてな」

「魔法も既に8歳くらいの子と同等だわ。そして属性がトリプルなんて……羨ましい」

「そして……。」

「「まさか転生者とはねえ」」


 頼むから殺すような事にならないでくれよ……!

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