103話 解毒薬を作るのだが
103話です! 遅れてすみません!
夜中、部屋から出てポーションを作りに行く。必要な材料はすべて集まったので早速作っていこうか。
まず久しぶりに作るHPポーションとMPポーション作ってポーション作りの感覚を思い出していってから解毒薬を作ろうか。
……よし、HPポーションとMPポーションを作り終えたから解毒薬だな。まずはいつもの如くすり潰してそれを瓶に入れて、そこに魔法で精製した水を少しずつ加える。この後がHPポーションとMPポーションと違う所であるが、軽く沸騰せず、人肌程度に温めた湯浴で30分程浸しておいてからろ紙に似た紙を使ってろ過していく。ここの温度は物質の差なのだろうか?
30分浸した間に作った砕いた魔石を極少量……1g程か? 具体的に書いていないからよく分からんな……。まあ、とりあえず1g入れるか。もし駄目だったら次頑張ろう。
そして次は……かき混ぜて、もう一度湯浴に浸して、明日まで放置! でいいのかな? いいみたいだな。
上手く出来ていると良いなあ。
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「どうやら魔物の数が例年よりも増加しているから出来るだけ家にいなさい」
翌日の朝食前、父親がリビングに現れて椅子に座った途端にそう告げた。やはり増加しているのかこれは当分狩りに出かけることは出来ないな。
「どんな魔物が増加しているの?」
「今回は色々な魔物が増加しているようだな」
色々な魔物か……狩りに行かなかった方が良かったのだが、それでもあまり奥に行かなくて正解だったな。
「なら弱い魔物は倒してもいい?」
「あー……そうだな。俺かマリンが側にいるのならいいぞ。だが森には入るなよ? 奇襲されるかもしれないからな」
「虫とか?」
「それ以外にも潜んでいるから絶対駄目だぞ」
「はーい」
「今日のうちに街からも冒険者の要請しておかなければな……」
街に要請か。魔物多い時は必要な事だとは思うけどお金が掛かりそうだな。
「資金の方は大丈夫なの?」
「それは問題ない。コールディ伯爵から貰った賠償金で足りると思うからな。それに知り合いに頼めば安く出来ると思う」
「それなら私の知り合いにも頼んでみるわ。その方が多く集まると思うわ」
「ああ、助かる」
コールディ伯爵から貰った賠償金がまだ残っていたのか。本当にどれだけ貰ったのだろうか?
「だとしたら安全になるまで暇だよなー」
「存分に勉強が出来るから暇じゃないわよー」
「うへえ……それだと体が鈍っちまうよ……」
「稽古はちゃんとするから安心しなさい」
稽古はするのか。もしかしたら街から来る人に何か教えてもらえるかもしれないから楽しみだな。
「ああ、稽古はちゃんとするんだね」
「常に見張っていれば安全だろうからな」
「なら私も見た方が良いわね」
「ああ、そうしてくれ……料理が来たみたいだから食べようか」
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稽古をしたり、勉強したりして1日を過ごし、夜中になったので早速解毒薬の出来具合を確かめてみようか。
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解毒薬(食中毒)
レア度 コモン
食中毒に効く解毒薬。服用し過ぎると副作用あり。
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成功したみたいだが飲み過ぎると副作用があるのか。そこは前世でもそうだから問題ないな。とりあえず成功したのでもっと作っていこうか。