102話 材料を探すんだが
102話です! 少し短めです。
時間があるかと思ったが全然そんなことなかった……。
久しぶりにシンディと遊び、夕食の際にふわりんの事を父親に話すと偶然かも知れないが一応調べてみるとのことだ。何事もなければいいけどね。
軽く睡眠を取って夜中、こちらも久しぶりになるポーション作りをする。俺たちがコールディの街に行く時までに作ったポーションがもうほとんどないようだ。母親に使っていいよと言ったがここまで減るとはな……。
まあ、倉庫の肥やしになるより使ってくれる方がありがたいか。ポーションにも消費期限みたいなものがあり、これを過ぎると返って体を悪くするらしいからね。稀にそれが店頭に並ぶ時があるようなので注意しなければならないらしい。ちなみに消費期限は種類によるが、HPポーションだと半年程だ。
早速ポーションを作っていこうか。HPポーションとMPポーションは勿論作るとして、解毒ポーションも作ってみようかな? 確か、食中毒に効く解毒薬が本に書いてあったはず……あった。材料は足らないけど作り方はHPポーションとあまり変わらないみたいだから十分作れそうだ。今日の所はHPポーションとMPポーション作るだけにして……ってこっちも材料がないな……。明日、まとめて取りに行きますか。今日はもう寝よう。
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翌日、稽古を終え、昼食を食べて、イリスと共に狩りに出かける。出掛ける際にイリスがいるとはいえ気を付けなさいと父親に言われた。昨日の話の事を言っているのか。まあ、奥の方には入らないようにしようか。
解毒薬の材料はバラン草というものが必要だ。湿っているところに生息しているらしいので村にある川沿いに歩けば見つかると思う。その道中にヨユルギ草とキルルク草が手に入ればいいかな。もし見つからなかったら探さないといけないが。
家の裏から探知の魔法を使いながら森に入り、ふわりん2匹とスライム1匹と遭遇したので、倒して進んでいくと川に突き当たったのでバラン草を探し始める。探している間はイリスが周りを見張ってくれるので安心して探すことが出来るな。
探す事5分、早速1束見つけた。
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バラン草
レア度:コモン
雑草の一種として扱われているが解毒作用(微)がある。食用。
解毒対象:食中毒
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へえ、解毒対象まで出てくるのか。かなり便利だな。だが、雑草の扱いをされているのか……。まあ、前世でもヨモギやタンポポが雑草の扱いだったからしょうがないか。
とりあえずもっと探してみるか。最低でも5束は欲しいな。まあ、すぐ見つかるだろ……。
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30分が経過した。バラン草が全然見つからない……。ヨユルギ草とキルルク草は見つかって採取出来たからまだいいが、バラン草がまだ2束しか取れてないって……。誰だよ、すぐ見つかるだろって思ったやつ……俺だな。
時間的にそろそろ帰らないといけないかな……今は3時か。なら、もう少し探してみるか。さらに30分探した所でようやく5束になった。意外と見つからなかったな。
それにしても遭遇する魔物の数がやはり多く感じる。1時間採取しただけで魔物を合計8匹遭遇したからな。どれもスライムレベルの弱い魔物で単独で現れたから良かったが強い魔物が複数で現れるとかなり危険だな……これも偶然ならいいけど万が一の事があるからしばらくは狩りをしない方がいいかもしれないな。