97話 厄介事が始まるみたいなんだが
97話です! またまた短いです。次の話でパーティー終わりまで書きたい(願望)という事もありますがリアルの都合で明後日の投稿はないです。……クリスマスでリア充したいです。
買い物に行ってから3日間は初日と比べてかなり平和なパーティーであった。また、父親と行動していたおかげでパーティーに参加している子供の名前などを大体把握することが出来た。本当に父親様様だ。だけどただ把握をしただけで会話していないから機会を伺って会話していきたいな。
そして今日がパーティーの最終日になるらしい。厄介事はまだ起きていないから今日起きるのだろうな。
「今日のパーティーは厄介事が起きるからマインズもフレッツも近くにいなさい」
「分かったけど……事前に防げないの?」
「今回の厄介事は防いだら行けないんだ。誘い込んでいるからね」
「というかさ……厄介事って何?」
「そういえば言っていなかったな……襲撃だ」
襲撃って……パーティーは大丈夫なのか?
-------------------
襲撃があるらしいパーティーが始まった。俺と兄さんたちは父親の傍にいる。他の子供を連れてきている貴族も襲撃の事を知っているのか子供から目を離さないでいる。パーティーの端の方にいる護衛を見てみるとここ数日のパーティーよりもかなり人数が多い。コールディ伯爵も襲撃がある事を知っているのか。なら何でパーティーを開催したのだろうか?
「フェンド殿、エリーの花園以来ですな」
「これはライル殿、そうですね、パーティーは楽しんでいますか?」
ライルさん……厄介事の事を話した人だ。彼の背中には前に会った時ではなかった剣を差している。戦う気満々だな……。ちなみに父親も腰に剣を差している。
ライルさんの左にはエリーの花園で会った……エファさんがいた。以前の赤色のドレスではなく淡い青色のドレスを着ている。赤色も似合っていたがこちらも凄く似合っている。
「勿論、楽しんでいますぞ。今宵は厄介事が起きるようなのでそちらも……ですな」
「あまり巻き込んで欲しくはありませんが……それを嘆いても無駄ですね」
「そうですな……今日の所は共に行動出来ますかな?」
「ええ、良いですよ。ライル殿と共闘するのはあの戦争以来ですね」
「あの戦争ではフェンド殿にかなり助けられましたな。フェンド殿がいなかったら私は今頃アンデッドにでもなっていたであろうな」
「それは私もですよ。あなたには何度も助けられました」
あの戦争はおそらく隣国との戦争の事を指しているのだろう。万の軍勢が衝突したからかなり大きな戦争だ。父親も小隊長という立場で参加したと以前に聞いた。
「……ライル様、そろそろみたいです」
「そうか。皆は生き残ることだけ考えてくれ」
「かしこまりました」
いつの間にかライルさんの背後に立っていた人がそう告げた。そろそろということは……いよいよ襲撃が始まるのか。
「フェンド殿」
「ええ、こちらはすでに準備出来ていますよ」
「お互い頑張りましょうぞ」
「ええ」