新たな世界の子供の日常
不定期で文章力も乏しいですがよろしくおねがいします
3歳を迎えた朝、クラウディ・ダーティは気がついた。身に秘めた膨大な魔力に。
3歳を迎えた昼、クラウディ・ダーティは思い出した。世界が一つではないことを。
3歳を迎えた夜、クラウディ・ダーティは誇りに思う。我が身の為に命を投げ出した友を。
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やぁ、僕はクラウディ・ダーティ。
片田舎の領主の息子として産まれた3歳児さ。。
前世を思い出したのが3歳からでよかった。
二十歳の精神で若い女性の母乳に吸い付きおしめを変えられる日々に耐えられそうにないからだ。
それにほとんどの言葉がわかるようになってるのも嬉しい。
さて、そんなぼくを3歳まで育ててくれた家族の話をしよう。
父はこの田舎町の領主。
領主と言っても正直財政はかつかつで裕福な暮らしはできていない。
痩せぎみの黒髪イケメンパパだ。
母はそんな貧乏生活でありながらも家族を愛し、僕達のためにパパと手を取りこの領土を、民を豊かにしようと努力する金髪の綺麗な自慢のママだ。
そして僕には兄クラウディ・テスト。
兄と言っても双子で、年は同じである。
僕が黒髪なのに対して兄、クラウディ・テストは金髪だ。
30歳そこそこの両親と兄テストの四人家族である。
窓から町の風景を眺める。領主だけあって周りの建物より大きいその場所か見える景色は一言で言うと田舎だ。畑しか見えない。
この異世界は文明が進んでいないようでほとんどが手作業、ほとんどの人が畑仕事をしているようだ。
せわしない外の景色を眺めるのをやめベッドで寝ている兄、テストに目を移す。
兄と言っても3歳の子供だ。
転生者のぼくに比べると赤ん坊と大差がない。
これからは僕が守ってあげよう。
この世界には魔法がある。部屋の片隅においてある積み木に意識を集中すると思うままに動かすことができた。これは魔力操作で魔法とは水を産み出したり炎を飛ばしたりザ・ファンタジーなものである。
僕が積み木を動かせているのはただ膨大な魔力で動かしてるだけで燃費はかなり悪い。
家族にバレないようにこっそりと練習をしよう。
三日後
「すげぇ!」
テストに早速バレた。
こいつ、何時から居たんだ!?全く気がつかなかった
どう誤魔化したものか。
「これは魔力操作だよ。僕は人より少し魔力のが強いみたいでね、少し練習してたんだ。家族には黙っててもらえるかな?」
「わかったよ!それにしてもダーティはすごいなぁ。俺は全然動かせそうにないや。体内では魔力を感じるんだけど外に出せるのは少しだけみたい 」
そう言うテストの魔力を探る。
!?
そこには双子の影響なのか僕ほどではないがなかなかの魔力が秘められていた。
と言っても所詮は3歳児で魔力を扱えるわけではないようだ。
「ダーティ!ちょっとそのちからで遊んでほしいな!ダーティが積み木を動かして僕がこの剣で積み木を叩けたら僕の勝ちだ」
テストはおもちゃの剣をかかげ微笑ましくそう言ってきた。
僕も三日とは言え魔力操作にはだいぶなれてきた。
これも女神のチートのおかげかな
「OK、テスト。ぼくの積み木が3分避けきればぼくの勝ちだよ。行くよー」
テストとの可愛らしい勝負。
僕は積み木のなかでも丸い形のものをテストの目線まで浮かせた。
とりあえず二分ほど避けてそのあとわざと当たればいいかな。
「いくぞ!ダーティ。スタート!」
テストがスタートと言うとおもちゃの剣を振り上げた。それと同時に僕は積み木を横に動かした
スカッ
テストの剣は積み木に当たることなく緩やかに動きを止めた
テスト「ははは。おもったより速く動くんだね」
ダーティ「まぁね。結構練習したからね。」
テスト「なら俺も本気だしちゃうよ!」
テストはどうやら負けず嫌いのようだな。
可愛らしい負け惜しみの後もう一度構え直したテストをみて思う
僕が兄のテストを鍛えるのも面白いかもしれない。
僕とテストのおもちゃの戦いが今はじまる
子供どうしが遊んでるのってみていて癒されますよね