10/25
不法侵入【大魔術師】
勇者を召喚した王宮からの要請が五月蝿くなってきた頃だった。いきなりドアが開いた。
この隠れ家にやって来る人などいない筈だった。
「お邪魔しまーす」
勝手に入って来た少女は暢気な様子で、驚く自分を見ていた。
王宮の人間が見つけられなかった隠れ家を見つけ出した少女は素朴な感じである。しかし、油断は出来ないだろう。
「なんだ、お前は」
「魔弾くださーい。タダでとは言いませーん」
差し出されたのは、紙・・・書類だろうか。
読んだ瞬間、彼女に彼女の望む物を与えた。ついでに、おまけを添えて。
・・・ここを見つけ出した功労を讃えて。
でも、ここは手放して引っ越そう。
この時はこれから、侵入され続けるとは知らなかった。
実年齢は老いても、外見と中身は若い人です。




