#54
最後の更新からすでに一年以上
当初の予定では短編であげる予定だったんです
それがなぜか調子にのって連載へ
すべての間違いはそこからでした
それでは久しぶりの更新をどうぞ!
―応接室SIDE―
大攻防のゲーム中にいつの間にか次の就職先の話になっていたでござる。
なに言ってるかって?俺にも分からんよ。
なになに要約すると娘を連れ戻すのは諦めろって事なんですかね。
しかしここで諦める訳にはいかんのですよ!
俺が安全かつ円満に会社を辞めるには五十嵐さんが必要なんです!
「なぜだ!このワシが口をきいてやればどこでも好きな部署に配属できるのだぞ!」
五十嵐父が机を叩き立ち上がる。
え?机にヒビ入ってないかい?模様ダト思オウ、ソレガイイ。
ここでビビるな俺の未来の為に!
プルプルと震える膝を隠していかに彼女が会社に必要かを熱弁する。
「海軍どうのなんて話は必要ありません!自分に必要なのは彼女なんです!」
「居なくなって初めて気づいたんです。どれだけ大事な存在だったか…」
「彼女なしでは」
「えぇぇぇいやめぇぇぇぃい!」
もうこれ以上聞きたくはないと言わんばかりにわめきだす五十嵐父。
その丸太のような腕を伸ばして島崎の胸倉を掴むとそのまま片手で軽々と持ち上げた。
軽々と持ち上げているがけして島崎が華奢で軽いという訳ではない。そこそこ鍛えられた体をしているしどちらかといえばガッチリとした体型で体重も重い方だ。そんな彼を軽々と片手で持ち上げるあたり五十嵐父の企画違いが伺える。
「貴様なんぞに娘はやらぁぁん!」
空いているもう片方の手を握り拳にして力をこめる。確実にここで粉砕する気である。
「塵と消えろぉ!」
五十嵐父が振りかぶった時だった。
応接室の扉が勢いよく開かれて彼女が叫んだ。
「パパ止めて!」
「・・・」
襲いくる死の恐怖に目をつぶっていた島崎だったがいっこうにその死は訪れない。
恐る恐る目を開けると振りかぶったポーズのまま微動だにしない五十嵐父の姿があった。




