6、救出
今回は投稿遅くなってすいません•••色々と忙しかったので。
ワンテンポ遅れてゴブリンが血飛沫を上げて倒れた。風介がひと息ついて振り返ると、パーティーの面々は驚愕の顔を浮かべていた。
康太「お、おい、フウ?」
風介「んー?」
風介はきょとん、とした顔を浮かべた。
海斗「•••スキル•••いつ使い方知った?••」
風介「•••ああ!えーっと、今さっき見つけたんだけどさ、ウィンドウを下にスクロールしていくと、<スキル>ってのがあるんだよ。で、そこを選択すると、自分の使えるスキルが新しくウィンドウに現れるよ。俺はまだ[風速]しか使えないけど」
風介が喋り終わると、一同は一斉にウィンドウを開き始めた。
風介「えっと、みんな一回ずつ使ってみろよ!」
風介が言い終わるのが速いか、明はすでに技を壁に向かって発動させていた。
明「[スウィング•トルネード]!!」
すると、明は両手で斧を豪快に振り回し始めた。すると、みるみる壁が削れていき、慌てて明を止めた。いってもここは校舎だ。崩れてしまうかもしれない。そして、
康太「[気突突き]!」
こっちはこっちで丁度やってきたゴブリンを串刺しにしていた。そうして、風介たちは、ひどく重々しい扉の前にたどり着いた。
明「なにこれ?なんかヤな感じがするんだけど•••」
海斗「•••不気味•••」
風介は恐る恐る扉を開いた。扉の向こうには、•••ゴブリンがいた。
康太「•••っ!なんだこの強さ!?」
純「•••抑えきれません•••っ」
あれから10分、風介たちは絶賛戦闘中だった。扉の向こうにいたゴブリンは、通常の3、4倍の大きさで、装備もしっかりいたものだった。風介「[ゴブリン•ナイツ•ソスキア]•••」
風介がそのゴブリンの名前を読み上げると、ソスキアは手に持った剣を振り被った。風介が諦めかけたそのとき、純が大声で叫んだ。
純「[ホール]!!」
すると、彼女を中心とした半球状に霞掛かった膜が張られた。
明「•••純、凄いじゃん!!どこでそんなの覚えたの!?」
興奮した様子で明が訪ねると純は、
純「さっき、スキルを確認したときに、[全体防御呪文]と書いてあったので、ダメ元で使ってみたんです!」
風介「よし!じゃあ穂中さんは防御をお願い!それ以外は突撃、という事でいこう!」そう言うと、風介は真っ先に敵前へ飛び出していった。ところが、ダメージは受けないものの思いのほか動きが速く、さらに的確に剣を振る。また、純のスキル、[ホール]は、ある程度のダメージを受けると消えてしまい、純のMPもかなり消費されている。また、中からの攻撃も遮断してしまうので、圧倒的にソスキアの方が有利だった。風介が、なにか手はないかと自分の脳内wikiを探っていると、海斗が声を掛けてきた。
海斗「•••手は、ある。」
風介は驚くと、海斗にどんな手なのか尋ねた。
海斗「•••風介達が奴の気を引いて俺がダメージを与える•••」
風介「出来るのか?」
海斗「•••任せろ、俺は呪術師」
風介「!•••よし、任せた!!」
すると、風介はホールの外に飛び出し、ソスキアに斬りかかった。勿論それは避けられるが、その間に他のメンバーも攻撃の準備をしていた。
康太「[気突突き]!!」
明「[スウィング•トルネード]!」
攻撃は着実にHITしていく。が、決定打にはならない。
すると、康太が放った[気突突き]によってソスキアが怯んだ一瞬、海斗の声がとんだ。
海斗「•••![水猫]!!」
すると、海斗のもつ杖の先から、「水」によって猫の形が生成され、それは飛んでソスキアの鳩尾を貫いた。
ソスキアは断末魔を轟かすと、普通のゴブリン同様、光の粒子となって散っていった。ただ違っていたのは、ドロップしたのは金ではなく、鍵だった。
風介「これって、あの扉の鍵だよな•••?」
言うと、その扉を開いた。その向こうには、大量の金、そして探していた二人が囚われていた。二人は怯えたようにこちらを見たが、それがクラスメイトだと分かると、安堵したのか、そのまま意識を失った。
さあ、どうでしたか?次回は7、休日。
風介「みなさん」
海斗「•••あけまして」
幸村「おめでとう」
明「ございます!」
純「今年もよろしく」
灯「お願いしま」
康太「す•••ってええ!?」
理科´s「ヨロシク!!」