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MOONKILL  作者: 月駆 承
13/14

2階って素晴らしい

 さきほどの変態事件から数時間がたった。

 閃は目が覚めた後、何事も無かったかのように帰って行った。

 ホント何したかったんだアイツ?

 まぁ、それはさておき、もうすぐ閉店時間。


「どういうつもりかしら?」

「いや、だって、マスターが…」

「私が…何?」


 俺は復活したマスターに怒られていました。 


「マスターが虚ろだったんで、つい…」

「つい…ねぇ」

 

 マスターはある一か所に目をやる。

 皿が山になっている。

 ようするに…

 この店のケーキ全部食っちゃった!

 

「あなたは人が何も言わなければいくらでも食べるのね」 

「いや違いますよ!違わないけど、うまかったし」


 そういう訳だ。

 ちなにみに彩月は今買い出しに行っている。

 主に、ケーキの材料を。もちろん俺のマネーカードで。

 ああ、マネーカードというのは15歳になると

 持つことを義務付けられているカードのことだ。

 そういえば最近残金確認していないなぁ。

 で、ケーキ全部食った理由?

 今日彩月の事とかで閉店後まで待たないといけないし、

 ここのケーキはマスターが作ってるらしいのだが凄くうまいし、

 それにマスター、変態に犯されかけてダウンしてたし…


「まさかマスターがあんなに受け身だったとは…」

「何か言った?」

「何でもありませんよ!ええ!」


 それと今日変態がカウンターに居たせいか、

「MOONKILL」のメンバーが全く店に来なかった。

 だからこそあのような騒ぎが起こったとも言えるが、

 ケーキを満足するまで食えたから良し。


「反省の色が見えないわね」

「まさか!超してますよ反省!」


 やっぱ、あんな受け身マスターよりこっちのマスターの方がいいな。

 ちょっと怖いけど。


「それはありがとう(ニッコリ)」

「心読まんといて下さい。笑みがものすげぇ怖ぇです」


 マスターなんて変態に最後まで犯されれば良かったぜ。

 と思った瞬間…

 ガスっ!!!

 ぐふっ…あれ、なんか、意識が…遠、く…。

 ドサっ!


「アレに犯されるぐらいなら沙良ちゃんにされた方が

 10倍いや100倍1000倍?違う!測れない程マシよ!

 …え?沙良ちゃんに…」


 ボンっと赤くなるマスターが見えた後、

 意識は完全に闇に引きずり込まれたとさ。



 ▽



 目が覚めた。

 何か夢を見ていた気がする。

 内容は思い出せない。

 周りを見渡す。


「寝室?」


 ここは寝室のようだ。

 部屋の中はあまり大きくないのだが真ん中辺りに大きなベットがあり、

 そこで自分は寝ていたみたいだ。隣では彩月が寝ている。

 おそらくここは喫茶店の2階だろう。

 あー、なんか寝てる人見たらまた眠くなってきた。

 寝るか。

 ・・・・・。

 ってええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!


「え、な、ななな、な、何この状況!?

 展開的にはものすっげぇぇぇーーー萌えるけどさっ!

 え、何!ホント、何!

 そりゃ彩月は普通に見ても結構いい線いってんじゃねとか思ったり、

 邪な感情を抱いたりとか…出来ねぇよ殺されるだろうが!

 いやいや、待て待て待て。

 こういう時こそクールになるんだ!

 I neme is 沈黙の処刑人!

 そう、沈黙の処刑人だぞっ!!!

 今こそ沈黙の力を発動すべしっ!

 てか何でこんなマシンガントークしてんの俺!

 変態がうつったか!?うわぁーーーマジ落ち着くんだっ!

 ぬおりゃぁぁぁーーーーーーーーーー!!!!!」

 ↑

 馬鹿 


 すぅーーーはぁーーー…。

 まずは状況確認。

 えー、俺がマスターに変態に最後までされれば良かったじゃん、

 的な事を考えたのが最後の記憶だよな。 

 うーん、多分マスターに殴られたか何かされたんだろう。

 そういえばマスターが赤くなって悶えてた気がする。

 何だっけ?

 変態にされるくらいなら沙良ちゃんにされた方が測れないほどマシ?

 だっけ?多分合ってるよな。

 ・・・・・。

 なん…だと!?

 マスターってそんなに彩月の事好きなのか!?

 前は妹を心配する姉の気持ちとかなんとか言ってたけど…

 ホントにそれで合ってんのか?

 そういえば変態にやられそうになったマスターを助けた彩月って

 何か凄かったよな。

 まるで御姫様を救う王子様の様な…

 マジか…

 これはもうマスターあれだな、

 凛デレ(普段は凛としているが、とある人の前ではデレっデレ♪)

 …どんだけ考え事してんだ俺?

 とにかくこの部屋を出るか。


「あー、頭痛ぇー」


 立ち上がったら頭がクラっとした。

 マスターに殴られたらしきところがズキズキする。

 訴えてやる。


「訴えんのは冗談だけどな…。って独り言やめるか。悲しくなる」


 そう言うと彩月を起こさないように静かにベットから離れると、

 木製のドアの前にゆっくり近づき、ドアノブを掴むと、


 ガチャ


 という音がし、扉が開いた。

 木製の廊下だ。5メートル程先には玄関がある。

 玄関から向かってすぐ左にも扉がある。

 多分トイレか物置だろう。

 そしてこっち、寝室側から見て3メートル程先の左側にも扉がある。

 そっちは扉の隙間から光が漏れている。

 マスターでも居るのだろう。

 …んじゃ、マスターに会いに行くか。

 と思い廊下の真ん中の扉の前へ行き、開けようとすると…


「ん…くぅ」


 と、マスターボイスのエロい声が聞こえてきましたとさ。


「…(汗)」


 え、コレ開けていいの?

 開けちゃっていいんスか!?

 でも開けたら色々終わりそうだ。

 どうする?どうするよアイフルさんよぉーーー!

 …フッ、俺を甘く見ないでもらおう。

 男なら突き進むのみ!軽く開けて中覗くべしっ!!


 ガチャっと…少し開ける。


 で、中を覗く。


「あ…ん、ふぅ」


 はい、御察しの通りマスターがアレやってます。

 亜須真は拳をぐっと握り締めた。

 くっくっく、よろこべ世界の野郎共!

 あのマスターが自分でヘヴンにいこうとしてるぜっ!

 この場合のいくってなんだろうな。

 ああ、2階って素晴らしい&生きてて良かった

 

「ああ、沙良ちゃん…」

「ぶーーーーー!!!!!」


 ガンっ!!!

 あ…やって・しも・うたーーーーー!!!!!

 つい頭を扉にぶつけてそのままマスターの居る部屋に

 転がり込んでしまった。


「…(マスター)」

「…(俺)」


 マスターは沈黙を保ったまま自身の拳を振り上げ、

 俺に向かって振り下ろしてきた。


「NOぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーう!!!!!!!」

 執筆進まなーい。

 というか自分最近下ネタ多いなぁー。

 次は沙良の過去話だけど…どうしよう。

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