マスター危機一髪
エロい模写が多少入りました。
そういうのが苦手な人は180度回転して逃げましょう。
「この不法侵入者!こっち来んな!」
「ふふふ、良いではないか良いではないか」
「良か無いっ!」
「もう少し静かにしてもらえないかしら」
あ、マスターがちょっとキレ気味だ…
「マスターも…良いではないか!
ああもう、こんなにうれしいことは本当に無いよ!
テンションが上がるよぉー!」
「ひゃん!」
もみゅ、と変態がマスターのメロンを揉んだ。
「な…に!?」
マスターが、あのマスターが「ひゃん!」だとぉ!
これが噂のギャップ萌…いや、何でもない。
たらー
「ほらほら、マスター?
彼があんなに鼻血を垂らしているよ。
ふふふ、マスターもこうして見るとすごくかわいいよ。
私に身を委ねてみないか?」
「何…を」
「やべ、ちょっと見てぇ」
マスターが顔を真っ赤にして防戦一方でいる。
普段は凛としているので、とにかくヤバい!
てか、いつの間にか矛先が俺からマスターに向いてるな。
ま、いっか。
「良くない!」
「マスター…また俺の心を読みましたね」
「私を差し置かないでほしいなぁ」
変態はマスターの美しい銀髪を手ですくうと、
髪にキスをした。
「ふふ、甘い匂いがするよ」
「あ、やめっ」
「ぐふ」
俺にはレヴェル高ぇ!
「い、いい加減にしないと…ああっ!そ、それは、駄目っ!」
変態はマスターの首筋をぺロリと舐めた。
「ちょ、変態さん。そろそろヤバいんじゃあ」
「何を言っているのかな?これからが本番じゃないか」
おいー!俺がやヴぁいんだって。主に下半身が…
カランカラン
「ん?」
誰かが店に入って来た音がするので振り返る。
「ち、沈黙、なんだこのエロい空間は…ってうわ!なんだその服」
「ああ「閃光の爆撃者」か。服は気にするな」
「まあ、分かったけど…」
店に入って来たのは俺とはかとなく馬が合う「閃光の爆撃者」だった。
彼はボサボサな黒髪で何故かゴーグルをしている。
服装はまぁ、いわゆる工事のオッサンっぽい格好をしている。
年はあまり俺と変わらないだろうに勿体無いと思う。
意外と顔はイケてるのだ。髪と服装を整えれば絶対モテるだろう。
と、それは置いといて…
「ああ、マスターと変態が公衆の場で何かいけない事をしようとしている」
「マジかっ!」
「マジだっ!じゃ、そういう訳で…」
「応」
俺と閃は今エロいことが起きている場所から3メートル程
離れた席に座り、観賞する。
こういうのは近すぎるのでも遠すぎるのでも駄目だ。
そのあたり俺達は以心伝心できる。…何故だ?
ああ、ちなみに俺は「閃光の爆撃者」の事をただ「閃」と呼んでいる。
あだ名を全部言うのは面倒臭いからだ。
もう分かってるとは思うが俺は皆から「沈黙」と呼ばれている。
俺そんなに黙ってるつもりは無いんだけどなぁ。
・・・・・。
カプッと変態がマスターの耳を甘噛みする。
「うっ、くっ、お願い…もうやめて」
マスターが涙目で変態にお願いする。
「いいよいいよその表情!もっと、もっと私に見せて!」
「うう…」
「口では嫌がっていても体は…ねぇ」
変態は自分の手をマスターの秘所に這わせた。
瞬間、くちゅ、とやらしい音が聞こえてきた。
「や、だ、ダメっ!」
そうマスターが叫んだ。
「ぶっ」
隣で閃が鼻血を吹いてぶっ倒れた。
くっ、閃。お前が見れなかったモンは俺が責任を持って見届けてやる!
視線をマスターと変態に再び向けると…
「ん…ちゅ、はぁ…」
「んん…、あ、」
…ダウトッ、じゃなくてアウトッ!
何やってんだYOU!!!(ユーではなくヨウと読みます)
いわゆるキス、接吻、てか…なんでディープなんだぁーーー!
マスターは腕をだらんと下げている。目もなんだか虚ろだ。
「ふふ、ようやくマスターも私色に染まってきたね」
口を離すとツウっと透明な糸が引いた。
染まったというより魂抜かれたんじゃあ、とは言えない。
言ったら俺が危ねぇ。
「ぁ…ぅ…」
マスターが虫の息だ。あのマスターが、だ!
…今アイツ来たら終わるよな。
「どうしたんだいマスター?もしかしてもう限界なのかな?
ダメだよ。もっと楽しまなければね!
もっと楽しんでから…一緒にイコう!」
「…だ…め…」
変態は自分の秘所をも白衣の下から弄っている。
「うっぷ」
さすがに俺ももう限界かもしれん。
トイレ行こうかな…
いや、別に何をするという訳ではないよ!
「はっ、俺は何秒ほど落ちていた!」
隣の閃が目を覚ました。
「安心しろ。1分ほどだ。てか、ヤバいぞあれ!」
「ん…ちょばぶぅーーーーー!!!!!」
向こうを見ると
ぶっしゅうぅぅぅーーー!と鼻から血の滝をまき散らしながら
再び閃は気を失った。
何したいんだコイツ?
半径1メートルほど血の海だ。
俺の服が血塗れじゃねーか。
ホント、どっからこんなに血が…
「ふふ、ふ…マスターもうまいじゃないか」
「…」
変態はマスターの手を自分の秘所へと当てていた。
なんか、マスター喋る気力も無いって感じだ。
「もうそろそろ…かな?」
変態が何か言っている。
てかマスターすでに気失ってるっぽいんですが…
ごめん。俺も、ツッコむ気力無ぇや。
と、思った瞬間その声は響いた。
「何をしている」
その声は驚くほど冷たく、思わず身震いする。
あっちゃ~、来ちゃったよ。
彩月沙良!
「何をしていると聞いている!狭霧っ!!」
彩月は松葉杖を2本で身体を支えている。
だが怪我人とは思えないほどの迫力だ。
「何していると聞かれても…愛し合っている?」
変態がとぼけた。
アイツ馬鹿だ!
「愛し合っている…だと?
ふざけるなっ!!!
マスターは明らかに犯されたような表情をしてる!」
「それはね…イッたからじゃないかな?」
「何?」
そう言うと彩月は俺を睨みつけてきた。
ちょ、怖っ!
「亜須真ァァァー!!!」
「はいぃぃぃ!」
「マスターはイッた、のか?」
「イって無いです絶対ぃ!」
そう、変態は彩月が来る直前「もうそろそろ」と言っていたのでまだのハズだ。
って思いっきり俺の名前叫んだなアイツ。
あーでも閃、気ぃ失ってるからな。
「聞いたな狭霧。マスターはまだイって無い!」
「チッ」
変態が俺の事を睨んできた。
俺が何をした?
「マスターを離せ!」
彩月が変態に迫る。
「あー、はいはい。分かったよ分かりましたよ。
今回は私の負け、負けですよ!
マスター持って行ってもいいですよ!」
「黙れ。マスターは物じゃ無い!」
変態がマスターを離し、彩月が抱き寄せる。
彩月はそのままマスターを近くの椅子に座らせた。
「マスター…もう大丈夫」
「沙良ちゃん?」
マスターが気が付いた。
すると先程のことを思い出したのか目に涙を浮かべ始めた。
「大丈夫、大丈夫…」
彩月はそう言いながらマスターを抱き寄せ背中を擦った。
涙腺が崩壊したのかマスターは彩月にしがみ付き、声を殺して泣いていた。
「それじゃあ、私は技術室に戻りますよー」
変態が技術室へ戻って行った。
残ったのは俺、気絶している閃、マスターをあやす彩月に泣いているマスター。
えっと…これ何て状況?
エロ模写とか1回もやったこと無いくせに調子こいてやってしまった…
大丈夫!下手だから(ニヤリ)!
あー、そういえばプロローグを抜けばこれで10話目か。
次あたりキャラ紹介でもしようと思います。