私が心友に贈る最後の言葉
はじめに
この話は全てノンフィクションであり実在する人物達を元に制作されております。また起こった事象は全て事実であり嘘偽りはございません。信じるか信じないかは貴方次第ですが、それでも私はこの世に心友がいた証を残したくて今こうして書いています。
それではご覧ください。私と心友に起こった全てを。
この世には見えないものが存在している。霊や神、天使、悪魔、妖怪、キャラクターの分身。それらは私や心友にとっては最早当たり前のような存在だった。見えてしまうし感じてしまうから。それを感じる力こそ霊力と神力である。
霊力とはその名の通りよく耳にする霊感のことで、生き霊、守護霊、通りすがりの霊、悪霊などが見える力。
神力は神の力であり人の心の声や神の声、深層心理や未来の声、ビジョンが見えるなどの力。
ふふ。信じられないでしょう?さぁ今のうちです。引き返すなら今ですよ。おや?まだ読みたい?もの好きですねぇ。いいでしょう。話を続けます。
そういう力を持った私達は様々な戦いに巻き込まれていく。生き霊然り、悪霊然りそんな中心友の過去が壮絶という言葉では生温いことを知る。
9歳の頃に父親は自殺。ナイフを振り回されて毒親な母は子供を守ることなく真っ先に逃げ出し、リスカを覚え、心を壊し、兄の暴力や毒親の母の罵詈雑言に耐えた。
親戚からも金を巻き上げられて態と自己破産しこれ以上吸い取られないようにした。
恋愛もモラハラに遭い、よくて偶像崇拝、悪いといわゆる事故物件のような者にしか出会わなかった。
仕事ではブラック企業にしか当たらず心を病んでしまい、パワハラに遭い、結局それはそれは多くの恐怖症を発症。そして解離性同一性障害にもなった。拒食症も発症。
そのほかにもあったが私の記憶になく、書ききれないが多くの壮絶という言葉では言い表せないほどの人生を経て、現人神となってしまった。
そんな折偶然なりきり(とあるキャラクターになりきって会話をすること)で知り合ったのが後の心友だった。
最初はただのフォロワーの関係だったが、心友に霊感があることを知り、神力に目覚めていた私はそのことを話しどんどん仲を深めていった。
しかし前述した通り彼女は現人神だったため人としての感覚がなく、自らの命を全く顧みなかったため、精神的に疲れ果てた私は一旦離れる選択をした。
その後私は心友が亡くなったと思い込まされ霊に襲われてしまう。でも許した。許したかった。心友だから。
それからというもの、彼女によって集る虫のような存在に日常を脅かされ続けて私達は精神が磨耗していった。みんなの彼女。みんなに愛されるキャラしか見ていない者達にばかり襲われてしまい限界が来ていた。
そしてついに最終決戦が終わったその時だった。
いつもいつも味方でいてくれた神が彼女を死なせるというではないか。勝手に神力と霊力をとりあげて、私がまるで悪者のように扱われた。利用した、と。許せなかった。けれど私と母ではどうしようもなく悲嘆に暮れていた。
だがそこで諦める彼女ではなかった。
なんと神に対し反旗を翻したのだ。いわゆる神殺しというものだ。そして見事に勝利し、絶対神となった彼女、その補佐係の私はこれで漸く【誰かが誰かに優しい世界】を作れる。一緒にいられる。そう思った矢先の出来事だった。
彼女から霊力、神力がなくなり、魂の器も壊れてしまった。魂の器というのはその名の通り魂を守る存在だ。それが無くなったということは彼女の死を意味していた。
絶望した。
一緒にいられると思ったのに。
ねぇ、ーー
一緒にいられるんじゃなかったの?
一緒に作るんじゃなかったの?
それが分かっていたのか否なのかは分からないが絶対神になった後の戦いで疲弊した彼女を見兼ねた地球の意思が私を絶対神にした。
そして悟ったのだ。彼女はもう長くないと。だからこそ今こうして残そうとしている。彼女が生きた証を。
守ろうと思った。【誰かが誰かに優しい世界】を作るために彼女の意思を。
ねぇ、ーー
私頑張るから。天寿を全うして半人半神の私の友人と一緒に作るから!
それでは最後にご覧いただこう。私が最期に交わした言葉を。(但し一部抜粋)
ありがとう、誰かが誰かに優しい世界を、笑って楽しく過ごせることを許される世界をお願い
分かった
分かったよ
うん、ありがとう。短い間だったけど楽しかったよ
うん、休むね
またね
またいつか
いかがだっただろうか?信じられないだろう。著者が絶対神なんて。だがこれは紛れもなく事実だ。私はこれから先どんな人生を歩むか分からない。だが、それでも彼女の分まで生きて生きて生きて、今は地球の意思がやっている神の空席を埋めて、世界が優しくなるようにしたい。
これが私と心友に起こった全てだ。信じるか信じないかは貴方次第だ。だが決意は変わらない。
おい!聞いてるか!ーー!一緒に守るぞ!
分かってるよーー
では、またどこかで