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2-再始動

 なんで私はここにきちゃったんだろう。そんな疑問が頭に浮かんではつまらないことだと消えていく。ここは国立第一特殊養成機関の寮の一室。特一は生徒を管理するために全寮制になっている。ここは私の部屋。この一年でバディになれなかった私しかいない部屋。部屋の前には小桜 真衣のネームプレートと本来埋まるはずの空白のネームプレイートがある。普通なら1ヶ月遅くても3ヶ月でバディは決まる。けど私は誰とも組めなかった。理由は簡単、私のアームズとしての力が強すぎて誰も制御できないから。初めは組んでくれようとしてくれた人もいた。けどみんなダメだった。私を使うと激痛が走るからみんな使いたがらない。そこで待って、見捨てないでって言えられればよかったんだろうけど言えなかった。私は話すのが苦手であんまりみんなと打ち解けられなかったからそれも原因かも。先生たちはバディが見つかるまでここにいていいって言ってるけど私はそんなに待てない。けど私はここから出られない。アームズは危険な力だからバディを作らないと街に自由に出られない。だから一生ここにいる。今年こそはここから出られるかな。ゆっくりと布団から出る。身支度を整え、今年入学するエクスターを見る。この中にいるかもしれない。私を使ってくれる人が。そんな奴は現れない、お前は一生ここに幽閉されるんだと、今までの現実に否定され、不安に押しつぶされそうになるがそれを淡い期待で蓋をする。そしてその蓋の上で期待する。いるといいなこんな私を救ってくれる人が。

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