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弓とナイフと負けず嫌い。

前回前々回に引き続き短めです。

 親方から手斧を貰った翌日。俺はナーシスに連れられて村の修練場に来ていた。武器も全部持って来いとの事で、弓にナイフに手斧にと言われた通り全部持ってきている。








 何となく場所で察したが、言われた通りフル装備で来たけど何をするんだ?


「今日は君の弓の訓練をしようかと思ってね」


 やっぱりか。別に訓練自体は構わないのだが……


「あぁ、そこの2人?」


 そう、なぜか後ろにはニコニコと笑みを浮かべている村長と、相変わらず眠そうに宙を漕ぐフィナがいるのだ。村と店は大丈夫なのだろうか。


「あぁいや、僕がいようがいまいがあの村は滞りないから」

「今日は……定休日……」


 定休日とかあったのかあの店。


「今……決めた……」


 それでいいのか経営者。気まぐれってレベルじゃねーぞ。


「フィナはいつもこんなんだから気にしなくていいよ」


 そんなサラッと流していい問題なのか……。


「まぁ、訓練を始めよう」


 色々突っ込みたい所はあるが、取り敢えず弓を引こう。




 ーーー




「うーん……」


 結果から言おう。別に下手くそって訳では無いが上手いというわけでもなかった。ナーシスが10回放てば10回ど真ん中に当たるのに対して、俺は5回放って3回当たればいい方という感じでいまいちパッとしないものとなった。


「んー……別に下手って訳じゃないんだけどなぁ……」


 そもそもとして教えてる人の技量が高すぎる気がするのですが。


「ナーシスはノカ村で1番の弓の使い手だからねぇ。守護騎士団にも勝てる人はいないんじゃない?」


 しゅごきしだん。


「王直属の騎士団でね。所謂精鋭部隊ってやつさ。何でも様々な分野に突出した人ばかりを集めたものらしいよ?」


 それに勝てると言われるナーシスすげぇ。


「それに、もしかしたら君は弓よりもナイフとかの手投げ武器の方が向いてるのかもね」


 投擲武器か。


「あー、やっぱりそっちの方が向いてるか。弓が使えるんならそっちの方が良かったんだけど」


 ふとフィナが立ち上がり、適当に置いてあったナイフの1本を手に取った。


「まぁ、この前の君の戦いからからするに弓は向いてなさそうだしねぇ。速攻で近付いてからの不意打ちがメインみたいだし、それに水の魔術の身体強化があるから飛距離は弓もナイフもそんなに変わらなそうだし」


 ナーシスが話す傍ら、フィナがナイフを投げた。フィナが投げたナイフは遥か遠方の的へと吸い込まれるように飛んでいき、的の真ん中を捉えた。呆気にとられていると続いて2つ、3つと投げ、その全てが的の中央へと吸い込まれる。


「ナーシスが村一番の射手なら、フィナは村一番の投手ってところかな」


 そう村長が言う。なんでこの子は雑貨屋の店主やってるんだろうか。明らかに職業と特技が合致してない気がする。


「……ん」


 フィナがナイフを渡してくる。投げろ、という事か。

 持ち手を掴んで受け取ろうとした瞬間引っ張られ、フィナに寄りかかる形となってしまう。


「……どうせ私には勝てないだろうけど」


 そう耳元で囁かれて、軽く突き放された後、鼻で笑われた。








 ……なんだお前やってやろうじゃねぇかコノヤロウ!





 眉間に青筋立てながらナイフを構え、構える。脳裏にボコボコという音が聞こえる。水の魔術の音だ。狙いを定めた後、全力でナイフを投げるーーー!!!


 投げたナイフは狙い通りど真ん中を捉えた。続いて置いてあった他のナイフも投げ、その全てが真ん中へと刺さる。次々と投げていき、6本のナイフが真ん中へと刺さった。

 フィナの方を見る。


「……」


 むくれて俺を睨んでいた。ふむ、少々大人げなかったか……。












 なんて思うと思ったか!人を煽るからだ阿呆め!

 全力のドヤ顔をしながらサムズアップする。ついでに目の前でステップを刻んで煽る。


 俺を睨んでいたフィナの顔が真っ赤になった。ムキになったのか投げたナイフを回収した後今度は両手での2本持ちで投げ、その全てを命中させる。

 俺も負けじとナイフを回収して投げる。


 フィナが7本命中させれば俺が8本命中し、



 俺が9本命中すればフィナが10本命中させる。












 11本。



 12本。



 13本。



 14本。














「あの二人は根っこが似てるのかもねぇ」

「フィナも彼も負けず嫌いみたいだから……」


 結局、日が暮れるまで俺とフィナはナイフを投げあっていた。

ちなみに筆者は登場人物の容姿とか一切考えてないので皆様のお好きなように想像してください。

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