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秘密の多い令嬢は幸せになりたい  作者: 完菜
第三章 誰にでも秘密はある

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【3-27】

 それから三日後、デリックと一緒にキャスティナはグランウィル邸を訪れた。


 デリックと一緒に応接室に案内されると、既にデズモンド、ローレンス、アルヴィンが待ち構えていた。


「いらっしゃい。キャスティナ、よく来たね。デリックも久しぶりじゃな」


 デズモンドが、二人に声をかけた。


「ご無沙汰しております。この度は、デズモンド様に大変お世話になりまして、ありがとうございました」


 デリックが、デズモンドに頭を下げる。


「先日は、迎えに来て頂きありがとうございました」


 キャスティナも、一緒に頭を下げた。


「先日の事は、もう気にするな。こちらも、貴重な情報をもらったんだしな。とにかく、二人とも座ってくれ」


 デリックとキャスティナは、デズモンドの向かいに二人で腰かけた。執事が、紅茶とお菓子を運んで来た。其々の前にお茶が置かれ、ローレンスが話し始める。


「では、さっそくだけど話が長くなるから話し始めるよ。これから話す事は、外部に漏らしたらいけないよ」


 デリックは、恐らく知っている話なのだろう。ローレンスが、キャスティナに確認する。キャスティナは、わかりましたと頷いた。


 ローレンスは、語り出す。この国の王室と四大公爵家の関係を。まず知っていて欲しいのは、我が国について。我が国があるこの大陸には四つの国が4等分され位置している。四つの国は、春夏秋冬の季節に別れている。


 我が国フォルトゥーナは春の国で、隣に夏と冬の国に挟まれていて向かいに秋の国がある。春夏秋の三つの国は、友好的でお互いの国同士行き来もある。冬の国のみ、閉鎖的で武力に特化した国となっている。秋と夏の国は、冬の国を良く思っていない。そんな中、我が国はずっと中立を守っている。秋と夏の国は、我が国を取り込んで冬の国を倒そうと目論んでいる。


 中立を守っているのは、偏に戦争をしたくないからだ。数百年前まで、四つの国は領土を奪い合い戦争をしていた。四つの国が、今の状態に落ち着いた時に、我が国はもう戦争をしない事を当事トップで国を取り仕切っていた貴族達の中で取り決めた。それが今の四大公爵家に当たる。


 ただ、王室の者達の中には不穏な考えを持つ者もいた。そういう輩が、王にならないように調整してきたのが、実は四大公爵家なのだ。王室では、王子が複数人いると跡目争いになる事が多い。不穏な考えを持つ王子の殆どが、側室の子供達だった。正妃は、四大公爵家の中から出される事が多い。きちんとした教育を施した令嬢達なのだが、王子達からの寵愛を受ける事が少ない。


 教育もされていない、王子に媚を売るだけの令嬢を側室に上げ子供を生ませる為、その子供も傲慢で我儘な王子に育つ。


 今の王が正にその状態になってしまっている。四大公爵家から嫁に行った正妃がいるのだが、残念ながら子供をもうける事が出来なかった。今いる第一王子のサディアスと第二王子のアランは、其々違う側室の子供で、絵に描いた様な傲慢で民の事を省みない王子達である。


 しかも、この王子二人は近年稀に見る性格の悪さなのだ。特に能力の差があるわけでもない。側室二人と王子達で勝手に跡目争いをしている。アランがサディアスにちょっかいをかけていて、最悪な事にそれをサディアスが面白がっている。


 今回、エヴァンがケガをした事件を調べた結果、アランがサディアスを襲わせたものだった。しかも、女性が倒れていた所から罠で悪質な方法だった。こういった事件は、今までにも何回も起きていてその度にサディアスの護衛がキズを負っていた。


 それだけに留まらず、キャスティナの力を見たサディアスが言った言葉が言ってはいけない一言だった。そして今回、この王子二人の遊びを終わらせる決断が降った。


 アランには、跡目争いから抜けてもらう。サディアスにも、決して王になる素質などない。しかし、セレナを正妃とし子供をもうけた事で首の皮一枚繋がっている。なので王にはなってもらうが、今回重いお灸を据える事になっている。


 ローレンスは、ここまで一気に話をした。一度お茶を口に運び、ひと息ついた。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 初めまして。 気になるところがありまして、 アイリーンとセレナが逆になっているのではないでしょうか。 間違っていたらごめんなさい。
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