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秘密の多い令嬢は幸せになりたい  作者: 完菜
第一章 人生って何が起こるかわからない
6/106

【6】

 そろそろ家族が起き出す時間だ。下の階に行って今日のお仕事しよう。キャスティナは、家族とは出来る限り顔を合わせない生活をしている。貴族令嬢と言えば、家庭教師がいて淑女になる為のマナーやお茶会、奉仕活動など忙しい。しかしキャスティナの場合、三年前に社交界デビューをしてからと言うもの義母に家庭教師を辞めさせられた。その理由は、ルイスに良い家庭教師を付ける為。キャスティナに家庭教師を付けるくらいなら、その分のお金もルイスの教育に使いたい。社交界デビューしたし、最低限のマナーは覚えさせたしこれ以上は意味がないと言われた。それに対して、父親は何も言わなかった。


 キャスティナは、これが日常でもう慣れてしまっていた。淑女としての嗜みは、私には必要ない事なんだと自分にいい聞かせた。それなら1日中部屋にいても仕方ないし、家の中の仕事を教えてもらおうとダンにお願いした。


 流石にダンには、主のお嬢様に使用人の真似はさせられないと断られたが、キャスティナは何度も何度もお願いして、家族に会わない内向きの仕事をやらせてくれるようになった。


 社交界やお茶会には、ドレスがないから行けない。唯一、王宮での舞踏会だけは社交界デビューした家族は、全員参加が義務付けられているのでキャスティナも参加できる。その為、その日のドレスだけは父親が最低限の用意をしてくれる。と言っても、お金だけ渡されて自分でお店に行って買ってくるのだが·····。


 それでも、ドレスショップに行って自分の好きなドレスを買って来れるのでキャスティナには年に一度の楽しみとなっている。


 さぁー、午前中は屋敷の仕事したら午後は町に行こう。

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