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秘密の多い令嬢は幸せになりたい  作者: 完菜
第一章 人生って何が起こるかわからない

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21/106

【21】

 屋敷に戻って、買ってきた材料とラッピング用品をキッチンの空いてる棚に置かせてもらった。お茶を自分で淹れて、トレーに載せて自分の部屋に戻ろうとしてるとダンがキッチンに入ってきた。


「ただいま、ダン。今、帰ってきたよ」


「おかえりなさいませ。お嬢様。頼まれてた、旦那様と奥様の夜の予定ですがこちらに記載して置きましたので」


 ダンから便箋を1枚受け取った。


「ありがとう。部屋でゆっくり見るわ。ちなみに今日は、何も予定が無いのね……夕飯は、後でもらいに来るわね」


 キャスティナは、便箋を折り畳み自分のカバンに入れて、ティーセットを載せたトレイを、持って部屋に戻って行った。


 部屋に戻って、ソファでお茶を飲みながら休憩。ハンカチーフ、マスター喜んでくれるかな?仕事中に着てる、白いワイシャツの胸ポケットに入れてくれたら素敵だな。

 好きな人に、自分の瞳の色のプレゼントを渡す気持ちがわかってしまったな……。忘れて欲しくないからだな……。恋……とは違うと思う。それよりもずっと大切。マスターは、キャスティナにとっていなくてはいけない人だった。キャスティナに、笑顔を教えてくれたのはマスターだった。


 明日は、朝ごはん食べたらすぐにクッキー作り始めよう。マスターと少し話したいから、お店の開店前に行けるといいな。それでいつもの様に、そのまま4時まで働いて来よう。働くのは、最後だな……。キャスティナは、お店で過ごした三年間を振り返った。





 あっ、忘れてたお父様達の予定を確認しなくちゃ。ダンにもらった、便箋を取り出し中を見る。ふむふむ、今日と明日は何もなくて三日間続けて夜会か。木曜日か、金曜日ぐらいにルイスと話せればいいな。お父様は、婚約の話は、お義母様にいつ言うつもりなのかしら?やっぱ、前日?この話を知ったら、荒れ狂うだろうからな……早くて前日だな。もしかしたら、当日まで言わない可能性も無きにしもあらずだな。ダンにもまだ言ってないみたいだし、全く相変わらず困った人だな……。


 さっ、そろそろ夕飯をもらいに行こう。食べたら今日は早めに寝よう。キャスティナは、ティーセットをトレイに載せて部屋を出た。



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