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泡沫羊は夢現  作者: 羊印の愉快犯
どこかの辺境と羊と愉快犯。
2/11

ステレオタイプの塔の上からため息一つ

やりたい事はあるけれど、やれる事って少ないよねぇ…

「何も無いから暇そうだ、まぁしょうがないけれどねぇ。」


私は眼前のモニター越しに()を見ながら独りごちる。


「うーん、どうにも繋がりが弱いね…まぁ最近は殊更不安定ではあったけどさ。」


コーヒーを一口、タバコの煙を吸い込んで椅子に身体を沈ませる。


「やっぱり認識するのが一人じゃあやふや過ぎるかぁ…宣伝しようにもねぇ、準備が足りなすぎる。」


()()()に居るのは只の人間だから大したことは出来ないし、困った。

やはりここを見てる人達に力を借りる?認識が増える事即ち世界の安定だ、悩む所だ。


「さぁて、困ったなぁ…。」


これでは可愛い可愛い私の羊が暇過ぎて死んでしまいかねない。

この状況をどうにか出来ないかと天井を仰ぎ見る、見慣れた天井さんは私の悩みを聞くだけ聞いて答えてはくれなかった。


「あー、嫌だねぇ、私の出来ることはほとんど無いよ。」


()()()なら神様みたいな真似だって出来るのに、内弁慶極まれりだなぁなどと云々、答えなんぞ出やしないまま私の時間は過ぎていくのだった。

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