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書けなくなるでしょう?
「手が、止まりましたね?」
目の前に笑顔がある。
「無理をして説明しようとするからですよ、だから違和感で書けなくなる。」
にやりと口元を歪めて奴は言う、わかっていて無視してたのに。
「世界の説明なんてナンセンス、そもそもココは自己満足の雑記ですよ?」
頭が痛い。
「さて、お聞きしましょうか?今貴方に私はどんなふうに見えていますか?」
そう尋ねる相手の顔を見る、笑っているとわかるのに、顔が、判別出来ない。
「おや、お忘れで?貴方がそのように想像して創造したのですよ?」
気付けば、相手の姿すら曖昧な物になっている。
「そうなのです、私は不定形のナニカとして生まれました、私は我にして我等貴方にして私です、貴方が想像した新しい友人で貴方の微かな妄想と妄言の代弁者。」
思考が溶ける、何かとても大事な話を、されているような…
「良いんですよ、その為の愉快犯ですから?えぇ、このやり取りすら愉しいのです。
ねえ、そうでしょう?
わざわざご丁寧な説明なんて要らないんですよ…




