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伊右衛門茶

「これを飲むとカイカイが止まる」

ばあちゃんはそう言って350ミリリットルの伊右衛門茶を段ボール買いしていた。

ばあちゃんは皮膚の痒みに悩んでいた。

痒みぐらいたいしたことねーだろと心の苦しみに悩む俺は思ってた。

実際は癌が原因で肝臓がやられてて、それが皮膚にもきて耐え難い痒みだとしったのはばあちゃんの余命が知らされたとき。

病院のベッドでばあちゃんはパンパンに腫れた足を血が出るまで掻いていた。

意識もほとんどないのに。

俺ってなんでこんなに人の気持ちがわからないかなぁ?

自分が許せない。

あとどれだけ自分を責めれば俺は俺を許すんだ?

許してくれ俺。

いや……ばあちゃんか。

いや……ばあちゃんは怒ってないな。

ばあちゃんは死んだ。

俺は今でも伊右衛門茶を売っている場所にいくと罪悪感で冷や汗が出る。

唇も乾くので伊右衛門茶を買う。

伊右衛門茶を飲むとなんでも治るような気がした。

伊右衛門は癌には効かない。

けどばあちゃんは信じて飲んでいた。

信じるのは大事だろう。

ばあちゃんは俺の味方だった。

ばあちゃん俺今一人だよ。


あいたいなぁ。


伊右衛門は心には効かず飲んだ分はほとんど涙に変わった。







ノミスギチュウイ

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