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16話 正体

ご静聴のほどよろしくお願いします。

俺たちは「ジンガ」を倒した後、その帰る途中に謎の大きなモンスターに出会った。危険と感じた俺たちはその場を走って逃げることにした。そして、無事にギルドに着くことができたのだった。



あそこから走ってきたので、喉の渇きと息切れが想像を絶するものだった。

急いで、水分補給を済ませ、ギルドの椅子に座った。

様子がおかしいことに気付いた窓口受付嬢のエイミーさんがこちらに近づいてきた。


「どうしたんですか?そんなやばいものを見た!っていう顔をして」


そうエイミーさんが聞いてくるので今まであった出来事を説明することにした。


「〈ジンガ〉を倒した後、ギルドに戻ろうとした時、巨大なモンスターと遭遇したんですよ。あれは一体なんなんですか?エイミーさんなら知っているはずじゃないんですか」


俺はエイミーさんに説明をした。

すると、少し間を空けた後、受付のところに戻っていった。

そして、


「こっちに来てもらってもいいですか?」


というのでエイミーさんの元に向かった。

エイミーさんは1つの紙を取り出した。

それはモンスター討伐の紙だった。

よく見ると、国家を挙げてのモンスター討伐依頼だった。


「こ、これって」


「はい、そうです」


その紙には、先ほど出会った巨大なモンスターの写真が載せられていた。

このモンスターはいろんな階層に出現するため、初心者の冒険者の巣窟である1〜5階層に出現する可能性がある。

その証拠に俺たちは3階層でこのモンスターと遭遇した。


危険度はAA。AAとは1つの核爆弾に相当するレベルだ。


「エイミーさん、このモンスターの名前は」


俺は恐る恐るモンスターの名前を聞く。


「〈ジャイアント・トライド〉です」


その名前を聞くと、ギルドにいた冒険者たちが騒ぎはじめた。


「とうとう3階層に出やがったか」


「これじゃ、迂闊うかつ迷宮ダンジョンに潜ることすら出来ない」


みんなの不安が募る。

すると、チリンチリンと、ギルドの扉が開け、4人の冒険者が入ってきた。外見からして強そうな感じがした。


「〈ジャイアント・トライド〉が出たというのは本当か」


4人の中の1人がエイミーさんに尋ねた。

エイミーさんは「えぇ、まぁ」と答える。


俺は冒険者に対してもユニークスキル〈解析〉が使えるのは疑問に思った。

ものは試しと思い、使ってみることをした。

どうやら、このユニークスキルはモンスターだけではなく、冒険者に対してでも使えるらしい。


次々と4人の冒険者の能力が判明した。

Lv.は大体20代前半で、ヒーラー、タンク、アタッカー、というバランスのとれたパーティーになっている。


俺はこれなら勝てるんじゃね!?

とそう思っていた。

すると、


ーユニークスキル〈確率〉の獲得に成功しましたー


と、俺の脳に直接聞こえた。

なんだなんだ?と思い、ユニークスキルを確認する。

〈確率〉?

一体、どんなスキルなのだろうか。

このスキルは、勝敗など確率を調べることができるというものだった。


俺は、このスキルを使って4人の冒険者と〈ジャイアント・トライド〉の勝敗を調べることにした。


- 99.999.....%の確率で冒険者たちは負けます -


という結果が出た。


おれはまずいと思い、伝えようとするが自信満々の姿を見て伝えることが出来なかった。

これは、俺たちが倒すしかないと思い、〈確率〉に調べた。


- 100%の確率で貴方たちのパーティーの勝ちです -


という結果が出た。

この結果を見てすぐ、エマとアリスを連れ、〈ジャイアント・トライド〉の討伐に向かった。

あの4人の冒険者たちに討伐される前に。


ご視聴ありがとうございます。

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