第九話 こいしと弘太
遅れてすみません(´・ω・`)
何故かこちらの方が魔装学園より人気という。
読んでくれる人が多い。
実に言うと魔装学園の方が読んでくれると嬉しい。
自信はあるので!(*≧∀≦*)
でもこちらも読んでくれるのは嬉しいです!♪(*^^*)
二つの作品を読んでくださりありがとうございます!(*^^*)
感謝しています!(*^^*)
小さい頃の記憶。
ある日、小学生だった弘太は妹の藍美と公園で遊んでいた。
そして、木の陰に隠れるこいしを見つけた。
「そんな所で何してんだ?」
「…………」
「ほら、一緒に遊ぼうぜ!♪」
弘太はこいしの手を引っ張る。
「…………ちょっ…………ちょっとー」
「ほらほら♪ 一人でいるより楽しいよ♪」
そして、三人は遊んだ。
これがこいしと弘太の出会い。
現在。
ベットの上で踞るこいし。
瞳には光が感じとられない。
部屋には夕日が差し込んでいた。
黄昏の光り。
そのせいで部屋全体が悲しみに覆われたような感じがした。
「…………出て行って…………」
こいしがそう呟いた。
「…………」
弘太は黙っていた。
「出てって!! 出てって!」
弘太はこいしに近づこうとする。
「来ないで! 私に近づかないで!」
「俺はただ!」
「もうー! ほっといて!!」
「ほっとけるかよ! 泣いているお前を見たくねぇーんだよ! それにお前に伝えなくちゃならねーことがある!」
「何よ! 何も知らないくせに!! あの子の幸せを私はずっと願ってた! だけどあの子に何もしてやれなかった! こんなに辛いなら私も死ねば良かった!!!」
すると弘太は右手でこいしの左頬をビンタした。
こいしは驚いた。
「馬鹿野郎!! あいつが幸せじゃなかったって思っていたのかよ! あいつは! あいつは! 幸せだったんだよ!! 俺はあいつから授かったことを伝えに来た!」
事故当時。
救急車の中で岩美は目を覚ました。
弘太にこう告げたのであった。
「弘太さん。あのね、お姉ちゃんに伝えて。お姉ちゃん、ありがとう。こんな私の傍にいてくれて。私、私、すごく幸せだったよ。ありがとう、お姉ちゃん…………大好きだよ…………」
岩美は再び眠った。
息が苦しい中発言したのだ。
岩美の両目には涙が流れていた。
そのことを弘太はこいしに伝えた。
こいしの瞳に涙が流れた。
「…………そうなんだ…………。あの子は幸せだったんだ……。ごめんね。岩美。こんな駄目なお姉ちゃんで。ごめんね。ごめんね」
弘太はこいしの隣に座りそっと、抱き締めた。
始まりが来ればやがて終わりが来る。
そしてまた、始まりが来る。
全てにおいてそれの繰り返し。
誰かが死に誰かが生まれる。
誰かが生まれ誰かが死ぬ。
そうやって全ての生物の命が繋がれて来た。
地球の歴史はそんな歴史なのだ。
誕生と死。
終わりと始まり。
それら全てが繰り返される。
それがこの世界なのだ。
最後まで読んでくださりありがとうございます!(*≧∀≦*)
次回も読んでください!