第三話 藍美とライバル
今回からライバルが登場です!
最後まで読んでくださいね♪(*^^*)
とある休日。
弘太はある建物の前にいた。
そこは漫画編集の会社だ。
中に入り5階へエレベーターで上がる。
編集部の入口に琴羽と出会う。
「すみませんねー。お兄さん。ほんとなら藍美が来ないといけないですよー」
「あいつのことだ。部屋からでねぇーだろ」
「ですよねー」
呆れ気味の二人だった。
応接室へ二人は入る。
弘太は椅子に座る。
「お兄さん。ちょっと待ってくださいね!」
琴羽は部屋から出ていった。
一人残された弘太。
暇である。
数分後。
琴羽は一人の少女連れて戻ってきた。
「お待たせ~、お兄さん」
少女はゴスロリと呼ばれるファッションを着ていた。
「えっち先生はいないのかしら?」
「何だよ! その呼び方!?」
江上ちか。
藍美が漫画家としてのペンネーム。
略してえっち先生。
ってどんな略だ!?
そしてゴスロリ少女は早野千恵。
藍美のライバルである漫画家だ。
「別にいいじゃない? 貴方こそ何なの?」
「俺は妹のかわりに来ているだけだ」
「あら? 気の毒ね。あんなくそでゴミグズの妹さんのために来るなんてとんだゴミグズね♪」
「んだと!!」
立ち上がる弘太。
弘太は完全に頭に血がのぼっていた。
「まぁーまぁー。お二人さん。落ち着いてください」
琴羽が二人の喧嘩を止めた。
三人は椅子に座る。
「今日、集まってもらったのはちか先生と千恵先生が勝負してもらうためです」
「はぁー!!? 勝負!?」
「勝負とはどういうことよ!?」
「次回の連載でどっちが面白い漫画を描くか勝負して貰います。そうすることで何か刺激になるじゃないかと思います。ちょうどお二人の漫画の連載が終了するので。もちろん、勝ったらここにいるお兄さん、弘太さんをアシスタントにつかせます!」
「それはどう……」
弘太が発言しようとしたら琴羽が口を塞ぐ。
「クックック。その勝負、断るわ。そんなくそ男はいらないわ」
「いいんですかー? このお兄さんは元プロのラノベ作家ですよ?」
「ぷ……プロのラノベ作家ですって!?」
実は弘太は中学の頃、プロのラノベ作家だった。
しかし、今は引退して藍美の漫画の手伝いしている。
ラノベ作家になった理由はお金が欲しかったのと好きだったから。
「いいわ! 勝負受けてやるわ!」
「はい! 決まりですね!♪」
そして夕方。
家に帰った弘太。
藍美の部屋のドアをノックする。
部屋に入る。
漫画を描く藍美に近づく。
「藍美」
「何? お兄ちゃん」
「お前の担当編集者、琴羽が言うには早野先生と勝負することになった」
「…なんで…なんでそうなるの!?」
「………」
「意味がわかんないよ! 私! 勝負受けないから!!」
「俺はただ!」
弘太は言いかけたが躊躇った。
そして黙る。
「もういい!! 出ていって!!」
弘太は部屋から出ていこうとする。
ドアを開けた時
「藍美、これだけは言わせてくれ。もしお前が負けることになると俺は早野先生のアシスタントやることになっている。だけど俺は藍美を信じている。俺は藍美と夢を叶えたい! そう思っているから」
弘太は部屋から出ていった。
ひとり残された藍美。
藍美は椅子から立ち上がりベットに横たわる。
(お兄ちゃんの馬鹿)
そう思っていた藍美だった。
少し泣いていた。
最後まで読んでくださりありがとうございます!(*^^*)
皆さん、気付いていますか?
俺の2つの作品の登場人物の名前にある法則があることに
それは何でしょう?
遊び心で名前を決めていますよ笑笑