風の力となる者(中)
詩音「どうしよう・・・。少しやっかいなゴーレムね・・・。」
確かに見た目がさっきのゴーレムよりも小さく手が尖った感じのゴーレムだった。
だけど、俺はさっきのゴーレムよりもやっかいな意味が分からなかった。
「し、詩音。何であのゴーレムはやっかいなの?さっきのゴーレムの方がやっかいに見えたんだけど。」
詩音「教えるのは後でいい?先にこのやっかいなゴーレムを倒さないと!」
「う、うん。」
俺は即座に後ろに下がった。正直情けないが今の俺は詩音よりも弱いということは、一番に分かっているつもりだ。
詩音「はぁぁぁぁ!」
詩音はまた力を溜めてさっきのゴーレムを倒した技を出そうとしていた。
ゴーレムは、まだ動かない。
詩音は溜まった水の玉を発射した。
詩音「水の玉水!」
(ドカーン)
さっきもだが、水の圧力とはすさまじい者なんだろうな。
ゴーレムに向かって飛んで行った水の玉はゴーレムにあたると爆発し、周りの木々なども消し去った。
「す、すげぇ!やった!」
詩音「まだよ・・・。」
ゴーレム「ぐおぉぉぉぉ!」
俺は驚いた。なぜなら、ゴーレムは無傷だからだ。
さっきのゴーレムは倒せたのに。
詩音「やっぱりこのゴーレムは強いわね。もう一回!」
その時だった。
詩音めがけて、ゴーレムが一瞬で詩音の前へ行き、攻撃をした。
攻撃を受けた詩音は俺の後ろにある大きな大木まで吹っ飛んだ。
詩音「ううぅ・・・。」
「詩音!」