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覚醒(後)
淡々と言葉を発する貴樹に、俺は驚きと恐怖でいっぱいだった。
貴樹「さぁ、どうするの?」
俺は、自分がどういう存在で、どうしたらいいのか分からず頭の中が真っ白になった。
???「そこまでにしときなさい。」
っと、突然俺の後ろから一人の女性が現れた。
その女性は、見た感じ俺と同じぐらいの年齢で、少し童顔のかかった顔だ。
???「緋村君。神崎君はまだ自分の力を自覚していないし、こちらの世界に来たばかりなのよ?まずは、状況とかをきちんと教えてあげないと仲間とかになれるわけもないじゃない。」
貴樹「ん~。そうだね~。だって、僕めんどくさいの嫌いだし。説明するより簡単に言って連れていってから他の人に説明してもらおうと思って。」
???「珠樹さんが何の為に貴方に頼んだのか分からないじゃない。本当にもう!」
貴樹「ゴメンゴメン。気をつけるよ、詩音ちゃん。」