選ばれし者
その夜・・・。
俺はまた不思議な夢をみた。
火を使ったり水を操ったりする奴らと戦う夢を・・・。
(ピリリリリ!)
目覚ましが鳴りふと目が覚めた。
「ヤベ!もうこんな時間だ!」
俺は配達の仕事をしているのだ。
これが以外と大変で朝5時には出勤しておかなくてはならない。
死のうと思ったのはこれも理由の一つなのだ。
俺はすぐに仕事の準備をして、出発した。
幸い原付バイクは持ってたので、原付バイクに乗って急いで職場に向かった。
まぁ、だいたい職場までなら、10分ぐらいで着く距離だ。
時間が時間なので、街の中はもちろん静かだ。車も走ってないことがある。
そして俺は、そのまま職場へと着いた。
「何とか間に合ったな。早く配達に行かないと。」
そう思ってバイクを降りて、職場の方へ向かったが、不思議なんだ。
明かりがついていない。
いつもは正面から見える入口から、中の事務所の灯りが見えているのに。
(もしかして寝坊かな・・・)
それから、30分ぐらいかな。
誰一人として来ない。
もう少ししたら太陽が昇ってきて明るくなってしまう。
「まだ来ない。いったいどうしたんだ?」
俺はシビレを切らして、責任者の人に電話をしてみた。
だけど、電話が一切つながらない。
正直訳が分からなくなった。
仕方ないと俺は一旦自分の家に戻ることにしたんだ。
っと、その時だ。
???「見~つけた。」
どこから出てきたのか、知らない男の人が出てきた。