表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の神  作者: マジノ
1/85

ここは?異世界の現実世界?!

(天地共に力を持つ光と闇の神の化身よ…目覚めよ…)


バッと目が覚めた。

鳥の鳴き声がする。

でも寒い…。林に囲まれた場所。

空を見ると、少し明るい感じだ。日が昇り始めている。

何だか分からないけど変な声を聞いた気がする。

すごく鮮明に頭に残っている。

たぶん、ここへやってきたせいだろう…、青木ヶ原樹海…。山梨県にある自殺名所の一つだ。

(毎年たくさんの人が自殺したみたいだし、成仏できない霊とかに頭の中に入られて呟かれたんだろうな。)

って、思う事にした。

ここへやってきた理由はもちろん自殺をするため。

人と違った考え方、行動とか…。

皆からおかしい人間みたいに見られて嫌になったんだ。


しばらく俺は横になったまま過ごした。

どれくらい経ったんだろうな。

空を見ていると、時間がゆっくり経っているのが分かる。

もう太陽が昇り切っている。

おそらく昼ぐらいだろうな。

(腹へったなぁ。)


俺は起き上がった。

理由は腹が減りすぎて我慢ができなくなったからだ。


「はぁぁ。腹が減ったぐらいで自殺を諦める俺って…。死ぬのも楽じゃないなぁ。」


俺は一人グチグチ言いながら青木ヶ原樹海から出ることにした。

しばらく歩くと歩遊道が見えてきた。

そこを辿って下に降りる。


(このままホームレスにでもなって旅でもしようかな…)


理由は家に帰っても誰もいないし、心配してくれる人もいない…。

自分の存在を想ってくれる人なんていないのを知ってるからだ。


俺は小学生の頃、事故で両親を亡くした。

俺自身は奇跡的に助かったが、両親は即死だったそうだ。

それから親戚の家をたらい回しされ、孤児院にたどり着いた。

そして、16歳で孤児院を出て現在19歳となる今アパートで一人暮らしをしている。

申し遅れたが俺の名前は「神崎慎太」という。


人生何が起きるか分からないとはよく言ったものだ。

今までそんな言葉を信じなかったのに。

あの出来事がおきるまでは…。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ