3 B.S
暗めというか少し血が出てきますがそれが平気な方はどうぞ。(といっても、本当にに少しだけですのでご安心ください)内容のほうは、2 黒猫 の続きになります。
「本当、驚いたよ。いきなり倒れちゃうんだから」
どうやら気を失っていたらしい。
「あとは一人でできるから莠は早く帰って安静にすること。」
杏子は心配性でお節介なやつだ。
けどそれが嬉しくもあるのだ。
半ば追い出されるようにして、事務所を出た。
外はもう暗かった。頬を撫でる風がこの季節に似合わず、涼しいものだった。
なぜ倒れたのかは大体の見当はつく。
“能力”を使った後は、頭痛がする。
倒れたのは今日が初めてでは無かったし特になんとも思っていなかった。
それが甘かったらしい。
頭痛が鋭い痛みへと変わる。
今までにも“能力”を使った後には頭痛はしていたがこんなに酷いのは初めてだ。
さすがにこれは辛い。頭が割れそうだ。
意識が霞んでくる。ここで意識を手放すとどうなるか分からない。
普段は何とか抑えている“能力”だが、ここで意識を失ったら暴走するかもしれない。
だめだ、ここで意識を失っては...。
あれ、なんで明るいんだ。
さっきまで夜だったはずなのに。それにココはどこだ。
部屋一面が紅い。鼻を突くこの鉄のような匂いには覚えがある。
何なのだろう。あともう少しで思い出せそうなのに思い出せない。
下を見ると紅い滴が手から零れ落ちていた。
鋭い痛みが頭の中を駆ける。
そうか思い出した。
昨日の頭痛の後“能力”に勝手に動かされて人を殺してしまったんだ。
こうなることは予測できたはずだ。
何故“能力”の暴走を止められなかったのだろう。
人を殺してしまったというのに、なぜか落ち着いている。
それに恐れや恐怖もなかった。
むしろ清々しさ、懐かしさなどという気さえしてきた。
この1年間よりも前の記憶はないが本能のようなもの、魂のようなものだろうかが
初めてではないと訴えかけている気がした。
今まで読んで下さった皆様、今まで本当にありがとうございます。
私個人の理由によりこの物語を止めようと思います。
小説は消しませんが更新はしないと思います。
一段落して落ち着いたらまた書き始めるかもしれません。
けれど、その可能性は限りなくゼロに近いと思います。
今まで読んで下さっていた皆様、続きを待っていて下さった皆様
本当に申し訳ありません。
羅悸龍螢




