↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

だって機械だもん

作者: 鎧黒ヤギ
掲載日:2026/10/25

「おい、また固まってんぞ。ホント機械みてえな奴」


頭の上から、ゲラゲラ笑う声が聞こえる。

教科書を隠されても、上履きを隠されても、アリアの顔はピクリとも動かない。

泣きもしなければ、怒りもしない。


「気味悪」


「返事くらいしろよロボット」


言われ放題言われて、去っていくクラスメイトたち。

アリアは別に、我慢してるわけじゃない。


(……あ、ネジ一個緩んでる)

本当に、ただの機械だからだ。


胸の奥を触ると、微かに「チッチッチッ」と時計みたいな音がする。

血の代わりにオイルが流れてて、骨は軽くて丈夫な金属。


周りは「機械みたい」ってバカにしてくるけど、アリアからすれば「うん、だって機械だもん」という話でしかない。


人間っぽいフリをして学校に通ってるのは、ただの起動命令(プログラミング)だ。

作られたのが昔すぎて、誰に何の目的で命令されたのかは忘れたけど。


「……本日分の登校ミッション、終了」


一人になった教室でボソッと言ってみる。

傷つかないし、悲しくもない。

だって感情のプログラム、入ってないし。


……でも、いじめられるたびに胸の奥のギアが「ギギッ」と嫌な音を立てて、小さなエラーログが溜まっていく。


このエラーが何なのか、アリアの頭じゃまだよく分からなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。