悪役令嬢の父として
ある晴れた春の陽気の中でエドワードは妻とその友人のマスリー侯爵夫婦とお茶会をしながら娘のマリーとマスリー侯爵家の次男クリフトが遊んで居るのを見つめていた。
そして一口紅茶を飲むと頭痛と共に突然前世の記憶を取り戻した。
前世のエドワードは姉の命令で多数の乙女ゲームのスチールを開放する為にやり込まされて居たのだった。
その中の1本がこの世界をモチーフとしたゲームだと直感した。
そのゲームの内容がバトラー男爵家の婿であるカシューが当主の妻を毒殺して愛人を後妻を迎い入れ、後妻親子と共に正当後継者であるエリーをメイド以下の扱いで死ぬまでこき使い、愛人の娘がヒロインとして第2王子と共に冤罪で罪を問い、側室の母と共謀して王太子となると言う頭の悪いシナリオの乙女ゲームであった。
来年には王命でマリーと第2王子の婚約が決まってしまうので妻たちが望んているマリーとクリフトの婚約を決めてしまわないといけないと考えた。
お茶会の後に夕食が済んだ後に妻と話し合って婚約を決定してマスリー侯爵家に申し込んだ。
婚約の成立と同時にバトラー男爵家の旦那の証拠を掴むとバトラー男爵家と付き合いのある寄子を探して証拠と共に当主婦人に告げさせた。
すると当主婦人は夫を問い詰め自白をさせた。
すぐさま離婚を告げて自宅から追い出した。
そして愛人親子を領地から追放処分を行ない三人の行方は不明となった。
それから婿の実家は領内の商人が娘が婿入りしたのにも関わらず愛人を続けさせた両親の商会を領内での取引停止にしたのでたちまち商会は潰れて一家離散となった。
エドワードは娘の婚約により王家からの王命による第2王子との婚約を断った。
そして物語では仕方無く第2王子を支持していたが婚約を回避したので自身、及び寄子を含めて第1王子を支持した。
すると様子見だった貴族も第1王子支持に回り第2王子を支持するのは側室の実家のみとなり息子を設けた第1王子が立太子をしたのだった。
娘が学園入りしてからは幸せそうに婚約者との交流を行っていた。
第2王子は成績の悪さと態度の悪さで貴族中から笑われて婿入り先も無く、国に残す価値も無いと薬で子供が出来ない様に処理され遠方の大国の母親と年の近い女王へ婿入りさせられた。
これで娘が不幸になる要素を潰しきったエドワードは安心して幸せそうな娘を見守るのだった。




