第7話 茜ちゃんと二人きりの夕食で色々と だけど日本にお正月は来るのかなぁ?
美容院のお会計の時の悪魔のささやきが、耳にすっかりこびりついている。なんかなぁ・・・
さーやくんとはお正月にまた会えたらいいねと言って別れて少し散歩してお腹をこなさないと。何しろあの量だから・・・
冬枯れですっかり街路樹は葉も落ち何もないけど、空の青さに救われる。そのまま渓谷から河川敷に出て、富士を眺めながらしばらくサイクリング。すると母さんからメッセージ
「今日はお父さんもお母さんも出かけるので、夕飯はお姉ちゃんと仲良く食べてね❤」
母さんもネット使いこなせるのか?そう思うと便利だし楽だよなぁ。いちいち聞かれなくて済むけど、なんか通販で買ってきそうで・・・・
そうなると夕食はどうしようか?買い出しでもするかなぁ?と案じた瞬間茜ちゃんから
「晩御飯はおねえちゃんが愛情を込めて作ります。可愛い妹ちゃんのために❤」
また余計なことを・・・生返事を返してもうしばらくサイクリング。
すっかりお腹もこなせて、家の戻るともう茜ちゃん夕飯の準備をしていた。
「ただいまぁ」
「おかえりぃ妹ちゃん っちゅっ」
「後の2つは余計」
またぼくむっとしているみたい
「今日ね、クラスの子と東丸山の神社にお参りに行ったんだ。それでさーやくんご推奨のうどん屋さんで食べて、麺買ってきたから」
「へぇぇうどん楽しみだなぁ。それと何拝んだの?まぁいいかぁ」
そう言ってぼくは手を洗って部屋に戻り、何気にイラストをおこしてみる、東丸山の神様のイメージ画。あれはなんかルースターズの加村しんのギャグみたいな感じなんだけど・・・・・
「葵ちゃん出来たよ」
お呼びがかかって下に戻ると、茹でたてうどんに、肉と油揚げ入りの暖かいつゆ、ほうれん草やいんげん豆のおひたしに、ご飯まである。二人揃って
「いただきます」
あの辺うどんが美味いらしいいけど、これは讃岐の噛み応えツルツルとは正反対のもっちり、やわやわ、ふんわり系。うん美味しいよ。
「さっきさーやくんと中華に行ったけど、彼レバニラ定食に焼きそばの大盛、餃子も食べてた。転生してから食欲凄まじいんだって。それにつられてぼくも食べすぎて動けなかったよ」
「そうそう、さーやくん、うどんやさんでも3人前食べてたもん。しかもライスも大盛で」
「でもこのうどんのつゆ、ライスによく合うよ」
「そうなんだよね。天ぷらも合うよ」
「ところでまた変なお参りしてないでしょ?」
「今日は付き添いだから私は一緒に彼女の願いを祈っただけだよ」
「ならいいけど・・・」
うどんはヤワヤワで伸びてそうで伸びていない。
「来年のお正月なんだけど、いまさーやくんの家まーやちゃんを受け入れるために準備をしてないんだって。だからうちに呼ぼうと思う。その前にみんなに相談しないとと思って」
「私大賛成。でも忙しいそうだし、まーやちゃん元気なさそうだから、無理強いはよくないかも」
「そうなんだ。ぼくもそれが心配、でさーやくんも同じだから、行けたら行くって。それにまーやちゃん、両親の元に転生しちゃって、前と同じでよく思われてないんだって。この間もクリスマスを一緒にして、送っていく途中だったけど、あの家の帰るのに憂鬱になってたのかも」
「そうだったんだ。だから軽々しく言えなかったのかもね」
そう、色々聞こうとすると帰って警戒されるし、元気づけようと明るい場所に呼んだところで、余計な負担がかかって却って意気消沈してしまうから、ここは慎重にしないと。大抵の人は断られると、強引に連れ出して、暗くなると明るさを強要したり、怒ったりするんだよなぁ。
うどんを美味しく食べ終わって入浴タイム。茜ちゃんぼくが脱ぐとニヤニヤしてるけど、それおっさんの仕草だよ。ぼくは意識してないけどね。
風呂から上がって髪を乾かし、腰に手を当てて牛乳タイムもルーティンになった。そして二人一緒にベッドに潜るのも。今夜は茜ちゃんを抱きしめて撫でてて、だけどぼくの胸を揉む茜ちゃん、なんか手がぼくの体の中に入ってきそうな感じ、やわらかいっていうか心地よいっていうか。
茜ちゃんが先に眠ると、ぼくはこの街並みの最近を見て思ったこと。それは最近まで意識をしてなかったけど、お正月の支度がされてないっていうか、ぼちぼち飾りなどがでてきてもいい頃なのにとか、おせちやお餅の支度をしているのかなぁ?とか、今の日本の人にとってお正月ってなんなんだろう?お年玉?連休?
そんな思考が巡ってくるぼく。もしかすると時代に取り残されているのかな?いずれにしても・・・・
日本人って忙しいのかなぁ みんな?
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