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昭和なお正月であけましておめでとうございます  作者: 佳尾るるる


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第5話 東丸山の神様降臨で少しの謎解け 茜ちゃんにも聞いてみる

  茜ちゃんを寝かしつけて、ぼくも眠りについたけど・・・・



 今ぼくの夢の中。スモークが上がって後光がさして、なにやら人が座ったまま降りてきた。神社の神職のような感じで束帯を着ているんだけど、かなりの年齢みたいで


「よぉおめぇが葵くんかや?」


「そうだけど。おじさん誰?」


「あにぃ、あんだってぇ?(なになんだい?)耳が遠いから聞こえねぇだよ。大きな声で言ってくんなぁ」


耳が遠いみたいで、大きな声ではっきり聞いてみる


「だ・か・らぁ お・じ・さ・ん だぁぁれ?」


「おじさんじゃねぇだよ。あたしゃぁ東丸山の神様だで」


神様ぁ?装束はそれっぽいけど、牛乳瓶メガネにボサボサの頭。なんかどっかで見たことあるような・・・それに神様ってこんな言葉を使うのか?そしてニヤつきながら


「ところでよぉ、もうシたのかや?」


「な・に・を?」


大きくはっきりと聞き返すぼく。そして


「だからよぉ、あれだぁ。茜ちゃんとだよ」


解ってるけど、あえて


「だ・か・ら、な・に・を?」


「決まってんべぇが。茜ちゃんとヤッたんだんべ?」


「し・て・ま・せ・ん!」


思いっきり怒気を込めるぼく、だけど神様はニヤニヤを止めずに


「あんだかやぁ、この頃の男の子は意気地ねぇだなぁ。俺だったら、すぐ押し倒してやらいなぁ(やるよな)」


 この人神様じゃないだろ?まぁ神職とか坊主って結構生臭いらしいけど・・・・続けて怒気を込めて


「ぼく出来ないよ。そんな年じゃないし」


そうぼくはそんな軽率な人間じゃないよ、これから2回目の小学生だよ。それに茜ちゃんをそんな安っぽく扱いたくない。


「じゃぁよぉ、イカせてんだんべぇ。手で」


今度はそこかぁ、そりゃ僕だって60年生きてきたから、知ってるけど、ココも毅然と


「し・ま・せ・ん!」


カタカナでイクってあれじゃん、やばいよ


「ところでさぁ、何しに来たの?」


疑問をとこうと神様に聞く、すると


「いやぁよぉ、前からよぉ茜ちゃんとさーやくんが神社でお参りしに来てくれてよぉ。そんでいつも祈ってくれてたんだで」


いわゆる神様相変わらず軽薄な口調


「何を祈ってたの?」


「おめぇに早く死んで転生してくれって。あにしろ(何しろ)高い日本酒供えてくれるから、叶えてやりてぇやなぁ。でもよぉ神も仏も人の死を願われても叶えられねぇだぁ、そんでおめぇをあの子達のところへ子供の姿に戻して、出してやろうとしただけど」


「それで?」


「ところが祈祷の最中に居眠りこいてよぉ。途中で寝ちまっただぁ。起きて再開したけど、おらぁ年だからしょんべんがちけぇや(近い)、何度も中座して祈祷が足らなくて結局おめぇが女の子に近くなっちまった。それはさーやくんのときも一緒だぁ」


「そういうことだったの?でもさぁ神様なんだからしっかりしてよ。いまぼくあれだよ、ほとんど女の子あつかいだよ」


「わりぃなぁ。だからどこでも通販ってスキル付けといた。それとよぉもうしばらくしたら、スキル増やすわ。それで勘弁してくんな」


「ちゃんとやってよ!」


「わかった、わかった。それと茜ちゃんとさーやくんにお礼言っといてくんな。酒のお供えの」


「言っとく、言っとく。気をつけてね」


「茜ちゃんいい匂いすんべ?さわり心地・抱き心地はよかんべ?じゃぁな、また来らぁ」


ぷしゃ~~ってスモークとともに生臭神様は消えた。


 ところで東丸山って確か丸中屋の近くの駅本川瀧から出てる路線の途中のまちだよなぁ?なんで東丸山なんだろう?あの辺ご利益のある神社なんて聞いたことないけど・・・今度行ってみるか。だけど、参拝はよそう、また変なことに巻き込まれそうだから。


 でも神様ってもっと崇高で威厳があって、神聖な存在なんでは?住職とか神主はそうでもないらしいけど・・・・まぁ便利スキルが付いたし、暖かい家庭に戻れて、昔の友達も元気になったからいいとするか。何より茜ちゃんと一緒に居られるし。


 目が覚めると茜ちゃんまだ眠ってる。何故かぼくの胸に手とおしりに手を当てて。


 少し時間が経ったらさーやくんに連絡して会って話を聞こう。その前にまずは茜ちゃんにも。


 ちょっと茜ちゃん手を強めに握ったら目が覚めて落ち着いたので聞いてみる


「おはよう、茜ちゃんあのさぁ」


すでに目も覚めきって、いるのでぼくにすぐに向き合うと


「なぁに?」


「さーやくんとお参り行かなかった?」


「行ったよ。東丸山の神社に3回くらい。さーやくん前世で清手の病院の帰りにたまに寄っててご利益があったからって、連れて行ってくれたんだ。帰りに昭和なうどん屋さんとかお団子屋さんとかも連れて行ってくれて美味しかった」


「昨夜の夢に出てきたよ、そこの神様、かなり怪しいおじさんだったけど。それで早く死んで転生しますようにって祈られたけど、神様も仏様も人の死を祈られても無理だって」


ここはちょっと強めに言っておいた


「ごめん、そうなんだ。私もさーやくんも死んで転生したから、葵ちゃんも死んでくれればって。でも私は事故のほんの少し前に霊が飛んだみたいで、衝撃も痛みもなかったんだけどね」


「だからって死ねは良くないし、縁起が悪いよ。それに今って異世界物がブームで、現世から転移とかが多いけど、死なずにいきなり転移したりするのがメインなんだよ」


茜ちゃんちょっと申し訳なさそうに


「ごめん、私知らなかった、異世界物読んだことないんで。でもどうしても葵ちゃんに会いたかった。今度は4人で楽しくしたかったし。それとさーやくんはまーやちゃんと一緒になりたいってお祈りしてたと思うよ」


「うんわかった。それとぼくとさーやくんが女の子よりになったのは、神様が祈祷中、居眠りしたり、トイレで中座しまくったからなんだって、あとぼくさーやくんに直接会いたいから、連絡先教えてね」


「おっけー葵ちゃんのスマホに転送しておくね」


「あともうひとつ」


ここで茜ちゃん、ちょっとギクって顔したけど、説教とかじゃないから


「神様が日本酒のお供えありがとうって。あんな美味い酒供えてくれたら、願いを叶えなきゃいって気合い入れてくれたみたいだよ。」


「よかったぁ。やっぱご利益があるんだ。じゃぁ今度みんなで一緒に行こう」


「うん、だけどお参りはなぁ・・・それとあそこの近くに昭和風味の遊園地もあるんだけど、そこにも行こう」


 そう言ってとりあえず朝の支度をしたぼくたち。茜ちゃんのことだから、今度はぼくを完全な女の子にとか祈りそう。もちろん夜のカタカナもだめ。あんなことをしなくてもぼくたちの間は簡単には壊れないし、そういうつながりじゃないから。



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