わからないなら直接叩きこめばいい
「みんな初めまして。始業式でも聞いたと思うけど私の名前は琴見 翠今日からよろしく」
自己紹介を教室を見渡す。真剣にこちらの話を聞いているものもいればつまらなそうに聞いているものもいる。
不安になってきた...
「早速だけど授業を始めるね。自己紹介とかは1年生が入ってからする予定だから。今日の授業は...」
ビュン
今日の授業を言おうとした瞬間火の刃のようなものが飛んで来た。このままではあたってしまうので水の刃に触れ凍らせ無効化する。
「今の攻撃は誰がしたのかな?」
一応聞いとこう。まぁ素直に答えないと思うけど。
「俺だ」
前言撤回。すぐに答えた。たしかこの生徒の名前は...ヤベッ覚えてない
「私に攻撃した理由を教えてもらっても?」
純粋に気になったので聞いておこう。
「んあ?俺がお前を教師と認めてねえからだよ。お前が来る前俺達の担任だったやつはお前のせいでAクラスの担任に落ちたんだよ。」
しょうもな...そんな理由だったとは
「正直君に認められる理由はないんだけ...なぜ私を教師と認めてないのか聞いても?」
さっきから思っていたがこのクラスの生徒は私に敵意を向けている。私のことを教師と認めているのはおそらく生徒会長の子だけ...めんどくさい
「お前は自分のランクや能力を公開してない。公開してない理由は一つお前がランクや能力を公開できないほどに弱いから...俺達は強くなるためにこの学園に来たんだ。そんな雑魚に教えを乞うつもりはない。」
なるほど...この子達が私に敵意を向けている理由は弱いと思っているから。
はぁ...本当に
「君、ほんとにSランク?それにしてはあまりにも馬鹿すぎるよ。もちろんほかも子たちも。」
相手の強さを見誤るのは三流のすることだ...これが紫娟の言っていたことか。
「なっ!Sランクに決まってんだろ!俺達のこと舐めやがって...」
「舐めてないよ事実じゃん。Aランク超えたらひと目見ただけで相手の強さはわかるはずなんだけど...前の担任は教えなかったってこと?ずいぶん甘やかされてたんだねぇ。」
どうやって教えるか...めんどくさくなってきた。こうなったら
「今日は授業をやる気はなかったんだけど...特別授業だ。全員訓練場に集合ね。」
わからないなら直接叩きこめばいい...私と生徒たちの実力の差を。
お久しぶりです。すいませんでした。投稿ペースは多分変わりません。