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シークレット  作者: 春夏
プロローグ
3/9

はぁ?聞いてないんだけど...

 すいません。なかなかやる気が...

 「次の教室は...」


 「ねぇ、なんであなたが教室を案内してるの?」


 翠が教師になることが決定した3日後諸々の手続きのため学園へきていた。その際、紫娟に学園を案内すると言われ、生徒たちが帰宅した学園内を連れ回されていた。


 「なんで教室案内を?って顔をしてるね。確かに翠は学園の元生徒だけど学生時代の翠は教室と生徒会室パーティーの専用室しか行き来してなかったでしょ。」


 「それはそうだけど...」


 翠は困惑しながら紫娟に返事をする。


 「それでここは新しく設立されるA+クラスの教室だよ」


 「A+クラスって何?」


 初めて聞くクラスに驚きながら紫娟にまだ隠してることがあったのか...という視線を送る。しかし紫娟はそんな翠の視線をものともせず詳細を話す。


 「A+クラスってのはねSランク能力者になれる可能性のあるAランク能力者を選抜して徹底的に鍛えるクラスだよ。ちなみに翠はそこのクラスの担任ね。」


 「はぁ?」


 また、初めて聞いたことに驚く。副担任くらいは任されるだろうと思っていたが担任を任されるとは思っていなかった。予想外のことに悩む翠を見て紫娟は面白そうに笑う。それを見た翠は相変わらず性格が悪いと心の中で悪態をつく。


 「本当は翠に担任をさせるつもりはなかったんだよ。でもねSランクの教師が僕とあと一人だけなんだよね。あとね、君が担任をするAランクの子たちの中にも勘違いしてるやつがいるからそこに実力差を教えてほしいんだよね。」


 「でもSランクの子もいるでしょ?その子達はどうするの?」


 「その子達はSランクの教師にやってもらうよあと新一年生にSランクの子がいるんだよね。その子達の相手もたまにしてほしいな。」


 「分かった。」


 紫娟は以外だというような顔で翠の顔を見る。


 「何?」


 「いや、以外だと思って。君はめんどくさがって1つくらい減らすと思った。」


 「請け負ったことは最後まで。それが私の信条だからね。」


 「フフッ、君はそういう人間だったね...」


 紫娟が懐かしむように翠をみる。


 「さて続きの案内をしようか。」


 淡々と教室を案内していく。自分が知らない教室もあった。本棟の案内がすべて終わり案内するために別棟に移動する。別棟につき先程と同じように説明していく。


 「学園長?」


 二階の案内をしてるときに戸惑った声がした。その方向を見てみると、男子生徒が困惑した様子でこちらを見ていた。


 「あぁ君か。なんのようだい?」


 紫娟が落ち着いた声で男子生徒に要件を問う。


 「いいえ。その...特には。あの、彼女は?」

 

 「あぁ。君には言ってなかったね。彼女は4月からこの学園の教師になる。」


 「そうですか。しかしなぜ学園長であるあなたが...」


 男子生徒が困惑した様子だったのは学園長である紫娟が自分の得体のしれない女に学園を案内していたからか...と納得する。それに彼はかなり強い。学園長である紫娟が顔を覚えるほどの人物。


 「生徒会役員?」


 紫娟が正解といい詳しいことを話す。


 「翠の言う通り彼は生徒会役員だよ。それも生徒会長。あとSランク能力者だよ。」


 「でね信くん。彼女もSランク能力者。僕に次ぐ実力の持ち主だよ。」


 彼の名前は信というのか。生徒会長だし覚えとくか。


 「私の名前は《如月 信》生徒会長をやらせてもらっています。」


 ご丁寧に挨拶されたので私も挨拶をする。


 「私の名前は《琴見 翠》4月から教師になる。よろしくね。」


 「えぇ、よろしくお願いします。」


 「それじゃ。仕事頑張ってね」


 「頑張ります。」


 言ってから気づいた。今の私の発言ってかなりイラッとする発言かもしれない。今度から気をつけるかと思いながら紫娟についっていった。


 

新キャラ登場です。


《如月 信》生徒会長 Sランク能力者

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