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辞めたバイトを思い出し。R4-8-8  作者: 君月 満
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前が見えない!!その①

配達先でhard punch smellをモロに喰らい、折れかけた心を、また別のご自宅でのnice perfumeで癒されたりと、身体的にも精神的にも忙しい宅配中、これとはまた別に、身の毛もよだつdrasticな瞬間もあった。このお話はリアルドキュメントでありフィクションではないのだ。ド現実なのだ。真冬の北国のリアル…もちろん配達中に雪が降りだすことも当然のごとくある。しかも吹雪になる事もある…それでは終わらず、豪雪になることもあったのだ!!!

 見えません…ハイ。全然前が見えません。まっっっっっっしろっ。全部が全部真っ白。の中、ピンク色のボロ車のハンドルを握りしめて、前屈みになり視力を凝らす。「道が見えない…あぁ…道が見えないよぉ………泣」何とかして道を探りながら走らねばならない事態にいきなりに唐突に突入してしまったのだ。「あぁ…何コレ…こんな短時間に前が見えなくなるなんて…どうしよう…でも車を止める事はできないし…」もう、側面の路肩すら見えない状態であった。

 恐怖である。まさにin恐怖NOWである(2回目)。ビュービューと風雪吹き荒れる視界ならまだ可愛いもので、もうっ「しんしんっ」。「しんしんっ」と真っ直ぐ空から雪が降ってくる…いや…堕ちてくると言った方が正しいだろう。ワイパー全開。雪を左右に掻いても掻いても前方への視界が訳2mくらいしか無いのである。雪の壁に向けて突き進む感覚。足元は超圧雪でタイヤが雪を踏み締める音が「ギューギュー」と聞こえてくる。ヘッドライトはむしろ逆効果でありハイビームなんて反射して眩しいくらいとなるため、尚更の事、視界不良となってしまうのだ。「マジでヤバい!…進めば衝突の危険大…止まれば追突の危険大…だ。コレ…」この小説において、最上最大の危険に晒された瞬間なのであった。続

真っ白が包む独り

走り去る足跡は徐々に薄くなり

今は何も無くなった

進む

進むんだよね

進んでいるんだよ。


生きている今


日常を繰り返す中

傷だらけになり

ようやく新しい何かを掴む


でもやがてそれは


手から離れていくもの

離れていくものなんだよね


そう


知らないままに


気付かぬままに


分からぬままに


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