教室に忘れ物を取りに戻ったらなんか始まった・・・
「なにするんですか、やめてください」
放課後、教室に友人と忘れ物を取りに戻ったAは女子生徒の声を聞いた。
扉は閉まっているが、廊下にまで聞こえてくるのだから相当大きな声だ。
なにやら揉めているようだと、廊下からそっと教室をうかがう。
「なんでだよっ、このおれが付き合ってやるって言ってるのに!」
告白をした男子生徒が振られて頭に血が上ったのか、女子生徒に詰め寄っているようだ。女子生徒は腕を掴まれていた。
(よくないな)
女子生徒はAと同じクラスのBさんのようだ。
Aは小さい頃からジークンドー(武術のひとつ)をやっているので、自分の身と女子生徒くらいは守れる。
Aは扉を引いて、教室に入る。
「おい、なにやってる!」
Bさんと、男子生徒がAを見る。
Bさんが叫んだ。
「わたし、Aくんと付き合ってるんですっ!」
(あれ、そうだっけ・・・? だっけ・・・?)
後から教室に入ってきていた友人Cをゆっくりと振り返る。ニヨニヨしている友人C。
「へー、そうなんだ?」
(あれ、これ、詰んだ・・・?)
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みたいな感じで始まるドタバタコメディ、読みたいです。
例えばこんな設定?(あくまで1例):
女子生徒B
清楚。巨乳。胸を見られるので男性が苦手。
ただ、Aのことは同じクラスで紳士だと感じていたので、こういったストレスフルな状況から逃げ出したいがためについ、彼氏だと言ってしまった。現時点でAに好意は特にない。
主人公A
オタク、友達は多い、顔面偏差値は普通。ちょっとぽっちゃり。特に優れた点はないがジークンドーを小さい頃からやっている。
見た目で女性から避けられるという過去から、女性がちょっと苦手。
友人C
Aの小さい頃からの男友達
女子生徒の「Aと付き合っている」発言は、友人Cと告白していた男子生徒によって、学年中に知られてしまった。
次の日、AとBは話し合いをする。
Bはあの状況から逃れるためとはいえ、事実と異なることを言ってしまったことをAに謝罪。
Bは男性に慣れるため、また、ああいった告白を避けるためAと付き合っていることにするということで、両者合意。
お互いに敬意を払い、誠実に(嘘の)お付き合いをしながら、なんだかんだエピソードをクリアし、相手の良いところを知り、本当の恋人になっていく。
エピソード例
女子生徒Bの妹が、主人公Aのことを
「オタクだ」
やらなんやらディスるが、Bは
「人の趣味はそれぞれ、その趣味で人に迷惑をかけているのであれば問題だが、そうではない、それにいつも人に敬意を払っているし、服装も清潔だ。ステレオタイプで人を判断してはいけない」
とAを擁護。
友人たちに「愛されてるな」と言われ、嘘で付き合っているにも関わらずAが照れるとか、ほしいです。