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桃色彼女の恋愛事情

作者: 佐藤さつま

物語を書くのはまだまだ初心者です。

あらすじは、少し謎を持たせるように心がけました。

短い小説なのですが、どうぞよろしくお願いします。



放課後を告げるチャイムが鳴っている。

灰色の空の下、戸枝 桃花は悩んでいた。

本来ならば彼女も周りの人間のように友人たちと談笑しながら帰るはずであった。

しかし、何の気なしに見た兄のメッセージ。

これのせいで冒頭に入る。

『ダイチも家来てるから早く帰っておいでよ~。桃花がいなくてお兄ちゃんは寂しいです(T_T)』

兄さんの唯一無二の親友ダイチさん。

彼が我が家に来ているらしい。

それを聞いて私は焦る。

メッセージには既読がついてしまったし、返事もいずれしなければならない。

しかし、しかしだ。

数分前の私よ、なぜ兄からのメッセージを迂闊に開いてしまったのだ。

本当に後悔先に立たず、だ。

数分前の自分を恨みながら、私はこんなことになったきっかけを思い出すのであった。




ダイチさんと初めて会ったのは五年前に遡る。

小学2年生だった当時の私はその時彼に告白してしまったのだ。

兄の目の前で、

”結婚してください”、と

その時の私を弁護すると、この告白遊びは当時の2年生のクラスで流行っていたのだ。

だからまずその時の私は、告白したものの結婚の意味について理解していなかった。

発言した私はポケ―っとしていた。

しかし告白を聞いてダイチさんは顔を赤くしてフリーズしたし、兄は私とダイチさんの顔を交互に見てはあたふたと動揺していた。

多分普通ならこれはただのいい思い出になるのだろう。

だがしかし私の兄はなかなかに変人であった。

そう、重度のシスコンと友愛狂いの。

”いつか自分から離れていくかもしれない妹の婿には親友ダイチしか認めない。”

そう兄が結論付けたのはいつなのかは分からない。

しかし今現在も小2の出来事くろれきしを引きずって私とダイチさんを引き合わせようとしてくる。

理不尽極まりない。

別にダイチさんが嫌いな訳ではない、私にとってはもう一人の兄の様に思っている人物だ。

だからこそ実兄にそう抗議をしている。

だいたい兄さんの方がずるいと思うのだ。

兄さんは自分のテリトリーの人間を誰かに取られたくないと思っているが、兄自身は自由だ。

だから私の知らない人と結婚するかもしれない可能性が高い。

不平等だ。

―――なんて考えている私もブラコンをすねらせていると思うのだが。


問題はどうやって兄を説得するか、だ。

家に帰るのに気が重い。

ため息を飲み込んでゆっくりとした足取りで家に向かった。








読んでいただきありがとうございます。

実はこの作品ファンタジーを書こうと思って始めたのですが、恋愛方面になぜか進みました。

軌道修正をしてしまうのも、なんだかもったいない気がして結果的に短くなってしまいました。

物語を書くことは難しいですがやっぱり楽しいなと思います。

これからも短編が多くなると思いますが頑張って書いていこうと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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― 新着の感想 ―
[一言]  愛情はいきすぎると重くなります。
2017/02/17 17:57 退会済み
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