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閃光のハード  作者: ソート
6/7

第一話 仲間――The beginning   Aパート

一話です

この回と次回(Bパート)までは、ほぼ自己紹介回になってます

「帰ってきた...」


「あれが?」


「ああ、間違いない」


「座標もあっているし

制御コンピューターもあれだと言っている」


「では」


「ああ、帰ってきたきたのだ...我々の故郷―――――」



「―――地球に!!」




何もない、広い荒野に2機のハードが向かい合っている


「ついに決着をつける時が来たようね...」


「決着も何もいっつもリーゼ、私に負けてるじゃん」


「なッ、負けてない!油断してただけなんだから!」


「それって負けたっていうことなんじゃ...」


「うるさいうるさい!さぁ早く始めるわよ!」


その言葉を境に状況は静から動へ

2機の機体が動き出した

リーゼと呼ばれた方の機体が先に武器腕で銃撃するが

避けられてしまい、アサルトライフルで反撃される


(やはり、遠距離からではダメか...ならば!)


相手の反撃を避けたリーゼは弾を避けながら接近する

相手はこちらの考えが分かったのかロングソードを装備すると

向こうもリーゼの機体に接近してくる


「はああああ」


「やああああ」


リーゼのクローと相手――クルル・ベルの機体のロングソードが

激しくぶつかり合う


「あっ」


「こぉのぉおお」


何度か切り結んだあと体勢を崩したリーゼ機にクルル機のロングソード

が突き刺さった




―――グーリンエア基地・シミュレーターデッキ―――




「リーゼ機に大破判定、摸擬戦はクルル少尉の勝利」


「私の勝ちィ」


「ぐぬぬ、なんで!いつも!勝てないのよー!!」


摸擬戦の終わったシミュレーターデッキで

負けたリーゼロッテ・アーメルテは叫んでいた


「まあまあ、勝負は時の運っていうじゃないか」


「時の運?この前から4戦敗のどこが!?」


「あははは...それは、まあ、うん」


レイナス・ファーテッドがリーゼのことを励ますが

どうやら逆効果だったらしい


「ふん、私はまだ本気を出してないのよ

だから、まだ、負けてないんだからーーー!!」


シミュレーターデッキに彼女の叫びがこだました




シミュレーターデッキでリーゼが叫んでいたころ

人の少ない廊下を3人の女性が歩いていた


「それにしても、たくさん買ったわね

ちょっと買いすぎたかしら」


「楽しかったです」


「..........」


「ライはどうだった?」


「.....別に...」


この中で一番年齢が高いベール・バーティスが

ライ・リーテルに聞くが、返ってきたのはそっけない言葉だった


「そう...せっかく外に連れて行ったのに...」


「大変でした」


残念そうなベールの言葉に続いて小柄な少女、ユウカ・リデが

言う


「.....私は別に行きたかったわけじゃない

部屋に戻ってます」


そう言い残しててライは角を曲がって行ってしまう


「...いい気分転換になると思ったんだけど」


「効果はあったと思います」


「そう?ありがとう」


残念そうなベールに対するユウカの励ましに

ベールは笑ってお礼を言うと2人は自分の部屋に向かって

歩き出した




誰もいない、基地の屋上に1人の男が立っていた


「リベルト」


「!レイリーか、どうした」


「それはこっちのセリフですよ

どうしたんです?屋上にいるなんて珍しいじゃないですか」


「ああ...」


そこで言葉を区切ると男――リベルト・ヘルベルトはタバコを取り出すと

それに火を付け咥えると続きをしゃべりだした


「何か、嫌な予感がしてな」


「嫌な予感?」


「ああ、昔からどうもこういうときがあってな」


「そう...ですか...もうすぐあたらしいパイロットが来ますからね

少し心配ですね」


「そういえばそうだったな

...気にするな俺のカンはあまり当たらない」


「はあ、何もなければいいんですが」




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