再会
この作品は、フィクションです。
作者のオリジナル作品となっておりますのでよろしくお願いします。
ねぇ、覚えてる?
あなたが私に声をかけてきたあの日のこと…
あの日のこと今でも忘れない。
内気な私に優しくしてくれた。
好きという気持ちがわからない私に恋を教えてくれた…
あの大きな桜の木の元であなたと出会えてよかった。
1・出会い
4月の桜が舞う綺麗な季節と景色に、1人の女子高生が立ち止まっている。彼女は、毎年、この時期が来ると、立ち止まり、両手で鞄をぎゅっと握り、目をつぶり、小さい声でお願い事をする。「今年も、幸せでいられますように。」彼女は、ゆっくり目を開き、そして深呼吸をし、もう一度美しい桜の木々を見てたとき、キキーという音が聞こえた、振り返ったら、顔だちが綺麗な少年が立っていた。少年は、制服を見て、同じ学校の人だと気づき少女に話しかけようとしたが、少女は願い事を聞かれてしまった…そう思った少女は、恥ずかしかったのか、慌てて逃げていき、少年は、ひと息ついて自転車を漕ごうと思ったその時、10m離れた大きい桜の木の近くに小さい手帳なものが落ちていた。
少年は、自転車から降りて手帳が落ちてる所まで歩き、手帳を拾った。
少女が、落としたのは生徒手帳だった。
少年は見ていいのか見てはいけないのかと迷ったが、届けるためだからと少女の生徒手帳を開いた。少年は驚きを隠せなかった。
なぜなら、その手帳に挟まれてたのは、複数枚に及ぶ桜の写真が貼ってあった。
少年は、思わず息を呑み、じっと桜の写真を見つめて、目的を忘れてしまっていた少年ははっ!と我に返り、生徒手帳の後ろのページの写真と名前を見た。
ーーー桜丘高等学校2年A組ーーーーーーーーーーーーーーー速水あかりーーーーーーー
少年は、声に出して少女の名前を呼んでしまった。「速水……あかり…?」
少年は、名前が分かった時、1年前のこの時期くらいに、この大きな桜の木の下でお願い事をしていた少女を思い出したのだ。
あの時は、友達といたから、わからなかったけど、1年経って、ようやく、わかった事はあの時少年が恋をしたのは、桜の木の少女…いや…速水あかりという、桜の花のような綺麗な少女だという事。
どうもこんにちは。
初めまして皐と申します。
この作品は、作者が中1のときから考えた作品です。その時に、友達から、携帯小説に載せた方がいいと言われたのですが、恥ずかしくて当時は、できませんでした(笑)
でも、ようやく、自分に自信がついたといったらおかしいのですが、納得のいく作品となりましたので、皆様に見せたいと思い投稿しました。まだまだ、未熟者ですがよろしくお願いします。