第7話:委員長 そんな…
ふ〜、明日は部活です…。頑張ろう。
和「…サボ魔のくせに……。」
痛いところを突かないでください……。
それじゃ第7話どうぞ
俺は夢の中にいる…。
それがわかったのは声が出ないから…。叫んでも喚いても声が出てこない…。
見渡すとそこは空き教室のようだ…。
一人の女の子がいた。
踞っている子…リボンからすると1年生か…。
その子が急に顔を上げた…。
泣いている?…。
女の子の瞳には、涙が溜まってしまっている……。
どうしようかと思ったが全然動けない…。嫌な気分だ…。
彼女が何か言った…
「………ッ!………は……。」
ほとんど聞こえない声、でもこの子はあの日の子……俺が泣かせたのか?
わかんねぇ……。
どんどん世界が白くなって行く…。
変な終わり方だと思ったが気にしないようにした…。
朝が来たんだな……。
「ふぁ〜ぁ」
今日はアラームがなる前に起きる事ができた。しかし、なんだったんだあの夢は…。
「凛兄ぃーッ!起っき…てたあぁーッ!?」
「うるさいぞ、朝っぱらから…」
俺が起きてるのがそんなに驚いたのか、かなりびっくりしている。
「え?なんで!?なんで起きてんの!?」
うるさいと言っているのに…。
「不思議な夢を見たせいで目が覚めちまったんだ。」
「不思議な夢?」
「あぁ、妙にリアルだった。」
「へ〜、妙にリアルな夢を見れば凛兄ぃは起きるんだ〜、どうやったら見せれるかな……ブツブツ……。」
なんか凄い怖いんだが…背筋がゾクゾクしてる……どうにか空気を変えるか…。
……ぬぎぬぎ……
「きゃあッ!何脱ぎ始めてるの!?凛兄ぃ!…もう…!」
未来はバンッと扉を閉めて出て行ってしまった。
ふふ、まだ上半身裸なだけなのに……純情な奴め……。
俺はささっと着替えて下に降りる事にした…。
だって怖いんだもん。
今日も四人で仲良く学校に登校し、午前中は睡眠による授業を受けた…。
ん?はしょりすぎ?
だって作者がめんどくさいって…。
「…何をブツブツ言っている……?」
「うおっ!?」
寝言を喋っていたようだ…。
「…早く飯を食おう、バカが死にそうだ……。」
隣を見てみるとバカが涎を垂らしなが白目を向けていた。
「おい、机に涎落とすなよ?」
「……ツ〜ン……」
もう知らん…。
俺はバカをしかとしとっとと未来の愛情込もった弁当を食う事にした…。
「くっそぅーッ!…フガッモガモグフグッ!」
バカはガツガツガツと弁当をかきこんでいった。
汚いから一発殴っておくか…。
【ベシッ!】
「モガモガモぐッ!?…………ドンドン……ゴクン……」
バカは喉に詰まらせやがった。ざまぁwwww
「テメェ!殺す気かぁッ!?」
「殺されたくなかったらもっと静かに食おうな?」
「はい、すみませんでした!」
未来の技を使ったらあっさりと謝りやがった。…さすが未来だな……家で褒めてやろう。
そんなこんなで楽しい昼を過ごしていた…。
そして、帰りのホームルーム…。
「今日から球技大会の練習のため、基本的にこの一週間は部活が禁止です〜。後、放課後に球技大会の実行委員会があるのでクラス委員長と副委員長は行ってくださいね〜。」
俺はほとんど寝ながら聞いていた…。
「はい〜、それじゃ〜私のたm…じゃなくて皆自身のために練習頑張ってくださいね〜。」
今さら言い直してもバレてるぞ桃華先生…。
「それでは、クラス委員長の神楽さん…」
へ〜、百合は今年もクラス委員長なんだな…
「…そして、副委員長の凛矢くんよろしくお願いしますね〜。」
………は?…今なんて?……俺が副委員長?…まさかな…きっと聞き違いだろう……。
「凛矢くん?お願いしますね〜?」
「……はぃ…。」
やはり俺だったようです…。泣きたい……。
ホームルームの後、百合が俺を呼んだ…。
「それじゃあ、夜島くん、行きましょう?」
「そうだな。なあ、なんで俺になったんだ?」
「?…それはですね、私が推薦したからです♪」
「はい?…なんでまたそんな事を?」
「1年生の時、いろいろと夜島くんにはクラス委員の仕事を手伝って貰ったので…副委員長にふさわしいかな?と思っちゃったからです♪」
「ちゃったからですか…。」
はぁ…。俺は心の中で溜め息を吐いた…。
まぁ、決まったもんはしょうがないか…。
「まぁ、ほとんど役に立たないけどこれからよろしくな、委員長」
「うん、こちらこそよろしくお願いします♪夜島くん。」
「なぁ、タメ語でいいぞ?」
「え?」
「いや、これから隣で支え合うんだから、なんつーか、まぁ、タメ語でお願い。前の屋上で言った時みたいに…な…。」
「………」
百合は何かを考えているようだ…。
「…駄目……かな?」
「……ううん。わかっ…た…。うん、わかったよ♪夜島くん♪」
「あぁ、ありがとな♪委員長」
それから、俺達は少し近づいた互いの距離を感じながら、一緒に会議室まで歩いて行った。
感想とかあったら送ってください。寂しいんで…。
さて、部活頑張ろう…。