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第6話:リムレット  兄妹…

今日は墓参りに行って来ました。

時間がづれてしまってかなり人が多かったです。

帰りにはたい焼きを買いましたよ♪

かなり美味いのなんのって。

それじゃ第6話どうぞ

 

【カランカランカラ〜ン】

 

「いらっしゃい…って凛矢くんか…。」

 

「こんにちわ、榊さん。」

 

「あぁ、こんにちわ♪」

 

この人は、この喫茶店〔リムレット〕のオーナーでさかき しげるさんだ。とても優しくてかなりいい人だ…。

 

「こんにちわ、凛矢くん♪」

「こんにちぁ、りんくん♪」

 

「こんにちわ、奈穂さん、奈々ちゃん♪」

 

この綺麗な女性はさかき 奈穂なほさんだ。もちろん、オーナーの奥さんで喫茶リムレットの副オーナーだ…。

そしてこの小さくて可愛い少女は榊 奈々(さかき なな)ちゃん。茂さんと奈穂さんの愛の結晶だ…。

今年で4歳になるんだがまだちょっと舌ったらずな喋り方をする。

いや…普通なのか?…良く分かんないな…。


「りんくん♪だぁこぉ♪」


「え?」 

「こら、奈々…。凛矢くんも困ってるでしょ?」

 

「ふふ、いいですよ…何時もの事ですし♪」

 

「やぁたぁ♪はやくはやく〜♪」

 

「わかったよ、おいで♪」

 

俺はシフトの時間までの少しの間、奈々ちゃんを抱き抱えながら楽しく話しをしていた。

 

「凛矢くん、そろそろお願いっ。」

 

「はいっ。それじゃ、そろそろ行くね、奈々ちゃん♪」

 

「うんっ、いぃてらぁしゃい♪」

 

そして、俺は奈々ちゃんと別れ、仕事に向かうのだった…。

 

「奈穂さん、シフト入りますから、休憩いいですよ。」

 

「そう?ありがとう。それじゃ、奏ちゃんと一緒にお願いね♪」

 

「よしっ、今日も頑張ろうね、凛くん♪」

 

「はいっ、よろしくお願いします、奏さん。」

 

この女性は美波みなみ かなでさんだ。年は僕の二つ上で大学1年生だ。

 

「さてと、そろそろ忙しくなるかも知れないから厨房はよろしく♪」

 

「了解っ」

 

それから、俺は多少忙しくなった喫茶店の厨房でいそいそと料理などを作るのだった…。

 

 

「茂さん、戸締まり終わりました。」

 

「そうかい、いつもありがとう、凛矢くん」

 

「いえ、そんな…」

 

「ふふ、また明後日ね♪」

 

「はい。それじゃ、さようなら、茂さん、奈穂さん。バイバイ、奈々ちゃん♪」

 

「うん、じゃあね、凛矢くん。」

「ええ、またね♪」

「りんくん、ばいばい♪」

 

俺はリムレットを出て、帰宅の路についた。

 

 

「ただいま〜。」

 

「おかえり〜凛兄ぃ〜♪ご飯もうすぐ出来るから待っててね♪」

 

「了解、先に風呂行ってるゎ。未来はもう入ったか?」

 

「うん、先に入っておいたから出たら洗っておいて?」

 

「わかった。」

 

もうけっこう遅い時間…。まぁ、8時半に終わって今は9時だ…。でも、未来は待っててくれて、料理も帰ってくる時間に合わせて作ってくれる。前に一度先に食べてろと言ったけど、寂しいだろうからと待っていてくれた。

ゴメン、そしてありがとう…。

と、俺は声にならない声で謝罪と感謝をした…。

ゴメン、一人だけにして…この家に一人だけにして…。

俺はバイトから帰るといつも謝罪をする…。この時間まで、未来を一人にしていた事、未来を待たせてしまった事、そして、俺と言う存在がとても弱く、未来に甘えてしまっていることに深く謝罪をするのだった…。

 

−Miku Yazima−

 

きっと、凛兄ぃはまた謝罪をしているんだろう…。

 

「凛兄ぃのバカ……私はあの時の事をもう許してるのに……。」

 

凛兄ぃはきっと…いや、間違いなくまだ気にしている…。

私がこの時間まで待ってたのは凛兄ぃを心配させないため…。

 

凛兄ぃは優しい…。だからこそ心配になってしまう…。

凛兄ぃはもし、私が待っていなかったら、そのまま居なくなってしまうんじゃないかと思ってしまう…。

 

私は凛兄ぃが心配だ…。それはきっと、兄妹だからであり、家族だからであり、好きな人だからだ…。

居なくなって欲しくない……だから私は待っているんだ…。私が待てば、彼はちゃんと帰ってきてくれるから…。

私がこの家に居るかぎり彼は帰ってこれるんだから…。

 

 

−Rinya Yazima−

 

俺が風呂から上がると未来はちょうど、料理を作り終えたところだった…。

 

「いただきます♪」

 

「召し上がれ♪」

 

「なぁ、未来は球技大会、何の種目に出るんだ?」

 

「サッカーだけにして貰った♪凛兄ぃは?」

 

「俺はソフトとサッカーに勝手に決まってたみたい…。」

 

「みたいって、どうゆう事?」

 

「いや、めんどくて寝ちゃってさ…起きたら昼だった…。」

 

「は?もぅ、しっかりしてよ?凛兄ぃ。」

 

「あぁ、まぁ決まっちまったもんはしょうがないし…適当に頑張るよ♪」

 

「うん、応援に行くから頑張ってね?私は1−Aのbチームだから…。」

 

「そうか…俺は両方とも2−Aのaチームだからな。無理だけは…するなよ?」

 

「……うん………わかってるよ凛兄ぃ♪」

 

未来は少しだけ暗い顔をしたがすぐに明るく振る舞った。

ふふ…わかりやすい奴だな…未来は…。

まぁ、俺も未来に気付かれていないと言う自信はないんだがな…。

 

「さて、俺はもう部屋に戻るな?」

 

「うん、私も洗い物が終わったら部屋に戻るよ♪明日から練習だからね♪」

 

「そうだな。」

 

俺はそのまま部屋に戻り、知らぬ間に夢の世界へと向かったのだった…。

 



まぁ、頑張ります♪

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