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第44話: 入 部  酷い…

今回は、少なくてすみません…。

だいぶ、読んでくださる人が増えていて、作者も感激しました。

それでは第44話どうぞ

 

「学校に着いた俺は早速俺や直樹よりも一足進んでいる和磨に話しを伺う事にした」

 

「…お前は誰に話してる…?」

 

 まぁ、学校に着いてもなかなか言い出せず、こうやってギャグを入れてるわけだが…。

 

「で? なんで麻美さんが何時もと違うのかと言う訳だね!?」

 

 何故か、会長が朝もはよから教室の俺の席に座って寝ていやがった。

 

「なんでお前が此処にいるのかを、さっきから訊いてるんだが?」

 俺は一度も今朝の麻美についての質問はしていないのに、この会長は知ってやがる。

 

「あの、占いなら私出来ますよ?」

 

 副会長…アナタやっぱズレてるよ…。

 

「いや〜、先週のあの話しの返事を貰おうと思ってね?」

 

「はっきり言って、俺はパスだぞ?」

 

「…俺もだ…」

 

 俺達が断ると、会長は不適な笑みをつくった。

 

「直樹氏は僕に賛同してくれたがね!」

 

「……は?」

 

 会長の一言で俺と和磨の動きが止まった。

 

 アイツなら、モテなさそうって理由だけで、あんな薄気味悪い部活なんてやらないと思うのに…。

 

「いや〜、占いで相手の心の中を覗きましょうと言ったら興味を持って、催眠術も学べるって言ったら即入部ってね!」

 

 あの馬鹿変態やろう! 完っ全に下心丸見えじゃねぇか!

 

「…直樹が入部した所で…俺達は入部しないぞ…」

 

「まぁ、君達ならそう言うと思ったからね! もう手は打ってあるよ!」

 

 そう言って会長が出したのは、入部届だった。 しかも、俺達の名前と印鑑も押されている。

 

 ……印鑑?

 

「なんで印鑑まで押されてんだよ、これ!?」

 

 俺が会長から奪い取った入部届にはしっかりと印鑑が押されていた。

 

「ハッハッハ! 上手いだろ!? これは僕が作ったのだよ!」

 

 とうとう犯罪にまで手を染めたのかコイツは…。

 

 上手いどころか、本物と変わらない出来栄えだし…。

 

「だが、どれだけ上手い入部届でも、破っちまえば…!」

 

「無駄だよ! 入部届はもう出してしまったからね! それは下書きさ!」

 

 会長がそう言った時、俺達は完敗したとはっきりわかった。

 

「もう、入部する以外にはないって事か…」

 

「まぁね! たまにでいいから部室に来てくれればいいよ! 今朝はそれを伝えに来ただけだけどね!」

 


「なら、今までのやり取りはなんだったんだ…」

 

「いや〜、面白かったよ! それでは諸君、さらばだ!」

 

「あの…麻美さんの事で占いとかして欲しかったら部室まで来てください」

 

 会長はそう言うと副会長を連れて、颯爽と教室から出ていった。

 

「まるで台風みたいね、会長」

 

 会長達が出ていった後、さっきまで麻美と喋っていた美香がこっちに来た。

 

「あ、凛矢、ちょっと来て」

 

 美香は何かを思い出すと、俺を連れて階段の踊り場まで来た。

 

「どうしたんだ?」

 

「ねぇ凛矢…。 麻美の元気が無い気がするんだけど…なんで…?」

 

 流石(さすが)に美香もわかったらしく、俺に訊くが、俺が逆に知りたい。

 

「凛矢がなんかしちゃったんじゃないの?」

 

 美香も未来と同じ事を言うなんて…。 と言うか、俺が関係してるのは確定事項なんですね…。

 

「まぁ、凛矢の場合気付かないって事の方が多いからね…鈍の感だから…」

 

 あれ、これって怒っていいのか? なんか知らんが絶対にけなされてるのはわかる。 やっぱ怒ってやろう。

 

「おい、さっきから…」

 

「何かは知らないけど、早めに解決しなさいよね! んじゃ、教室戻ってるから!」

 

「鈍感鈍感煩い…ってもういないし…」

 

 なんか、今日に限って女性からの扱い酷くない?

 

 かなりのモヤモヤ感が残ったが、俺は我慢して教室まで歩いくのだった。

 

 

 

「誰かさんの馬鹿野郎…」

 

 



なかなか早いもので、書き始めてから半年…応援ありがとうございます♪

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