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第38話: 昔 話  オカ研…

この頃暑すぎます(^_^;)

作者もこの暑さのせいか、悪友と2日に一回位しか部活に行かなくなってしまいました…。

去年の二の舞です(+o+)

 

「あれ、他の部員は? 普通なら活動時間だろ?」

 

 俺は部室に入ってすぐ、クラッカーを持っている二人には敢えてツッコミを入れずに大きめな部室の割に、二人しかいない事が気になり、訊いてみた。

 

「部員は我々で全員だよ!」

 

 俺が訊いた事に、会長はまるで宣言するように、高らかと人差し指を突き出して言いはなった。

 

 

 うん、指を突き出す意味がわからん。

 

「…まぁ、こんな部屋では…な…」

 

 和磨が周りを眺めながら、溜め息混じりにそう言った。

 

 

 オカ研の部室は、それはもう怪しげな黒いカーテンに、如何にもな本が所狭しと積み重なり、そして、部屋の明かりは蝋燭(ろうそく)と、怪しすぎるにも程がある。

 

 

 こんな怪しすぎる部屋、入った瞬間に逃げ出すわッ。

 

「いや〜〜、雰囲気を追求し過ぎてしまってね〜!」

 

「…一応、止めたんですが…」

 

 会長はいや〜と頭を書きながら照れ笑いをし、副会長さんは苦笑していた。

 

 

 しかし、どんな追求の仕方をしたら、此処まで怪しげになるんだ? もう、そこら辺にある占い屋なんて目じゃない処か、黒魔術の集会場と間違える位だ……いや、見た事ないけど…。

 

「それで? 俺達に何の用なんだ?」

 

 俺は、この部屋に入ってから、何回吐いたか分からない溜め息を吐きながら、俺は当初の目的を訊ねた。

 

「それはだね……まぁ、先ずはこれを見てくれ!」

 

 会長がそう言うと、副会長が黒い一冊の本を持ってきた。

 


「いや〜! 僕も調べていてとても驚いたんだよ!!」

 

 そう言った会長から渡された本、その背表紙には『オカルト研究部 〜同じ穴のむじな達〜』と書かれていた。

 

 

 はっきり言っていいか……何このネーミングッ! 中を見たら、どうやらメンバーの紹介が載ってる本らしいけど……ネーミングが絶対におかしい!

 

 だが俺は、それをツッコむのを止めた。

 

「ネーミングがおかしいだろ!? どんなホラー映画のタイトルだこれは!?」

 

 と、俺がツッコミたかった言葉の通りに直樹がツッコミを入れたが…。

 

「何を言ってるんだい? 中を見ただろ? それはメンバー紹介の本さ。 決してホラーなんかでは無いよ?」

 

 そう、コイツにまともにツッコミを入れると正論で返される。

 

 俺も初めて会った時に嫌と言うほど学んだが、バカのせいかそれとも意地か、直樹だけはめげずにツッコミ続けている。

 

「……」

 

 だが、いつも完敗で、直樹が何も言えなくなってしまう。

 

「? まぁいいや! それでだね、君たちに見てもらいたいのは創立メンバーのページを開いてみてくれ」

 

 会長は、直樹のだんまりを疑問に思ったようだが、そのまま話しを進めた。

 

 

 えーっと…創立メンバー、創立メンバーっと…。

 

「……おぉ、あったあった…って……え…?」

 

「そう! それを君たちに見せたかったんだよ!」

 

 

 其処には、初代メンバーの簡単な紹介と集合写真が載っていた。

 

 

 副部長 夜島 月矢

 (やじま げつや)

 

 紹介 貧乏人で不運でモテモテな羨ましいのか嘆かわしいのか分からない奴♪

 

 

 そして、親父の名前を見つけた。

 

 ま…さか……親父が同じ学校に居たなんて……しかも、こんなヘンテコな部活の創立メンバーって…。

 

「どうだい!? 驚いたろ!? これを初めて見た時はまさかと思ったけどね!」

 

 俺達が言葉を失っていると、まるで勝ち誇ったかのように、得意気に会長が話した。

 

「…しかし、驚いたな……凛矢の親父さんのこともそうだが……この写真も驚いた…銃や刀を持ってるんだからな…」

 

 俺もその写真を見た瞬間、かなり驚いた。 

 

 今では…と言うより、昔から刀とかって持ってると犯罪じゃないの? あれ、昔は良かったんだっけ? なんだか分からなくなってきた…。

 


「こういうのって銃刀法違反じゃないのか?」

 

 かなり久しぶりな気がする直樹の真面目モード。 言ってる事もなかなかに真面目だ。

 

 俺は改めて写真を見る。 其処に写っているのはこの学校の制服を着た男女が並んでいる姿だ。 こう見れば普通なんだが、何故か銃を持ってる女の子や、刀を持ってる女の子がいる。 親父も今はしていない眼帯をしている。 かなりの違和感がある、この写真自体に…。

 

「そうだよ! 僕も其処が気になって少し調べてみたんだ! すると驚くべき事実を発見してしまったんだよ!」

 

 俺達は息を呑んだ。

 

「…あの〜、お茶とお菓子を持って来たのですが…」

 

 副会長…空気を読んでください…。

 

 俺達はさっきまで張り詰めていた空気を一瞬にして脱力させてしまい、そのまま副会長の淹れてくれたお茶を貰った。

 

「…すみません、あまりに長い話しに為りそうだったので、お茶とかあった方が良いかなって…」

 

 副会長、貴方は多少天然の気質があると思いますよ…。

 

 

「それでは改めて教えよう! この頃のこの学校は、テロリスト研究部と言う名の部活があったんだ! その部活はテロリストを研究すると言う活動で、武器の密輸や、学校内での爆破行為…はたまた、学校外では色々な組織と手を組んだりとかなり危険な部活だったんだ!!」

 

 改めてそれを聞いた俺達には緊張がはしった。

 

「…だが…そんな部は今は無いが…どうなったんだ…?」

 

 隣を見ると、和磨は緊張した顔をしながら、何時もの感情の籠らない冷めたような声で訊いた。

 

「テロ研は潰れた、いや、潰されたのだよ! 何よりもこのオカ研によって!!」

 

 

 テロ研…つまりは、テロリスト研究部の略か……しかし、潰した? この部活が?

 

「そう! そして、それを成し遂げたのが、この部の初代メンバーなんだ!!」

 

 俺の親父や親父の仲間が、その犯罪的部活を潰した?

 

「で、でも、それと武器持ってるのとの関係は?」

 

 俺は驚愕から、少しどもりながら、会長に訊いた。

 

「つまり、戦ったのだよ!! オカ研の初代メンバーはこの日本のほとんどに広まっていたと言う、テロ研メンバー達とッ!!」

 

 

 しかし、まだ信じられん…。 そりゃ、俺は親父から、妖怪とか、人があり得ないだろって思うようなもんがこの世には存在するって聞いてたとしても…。

 

 

 クシュッ

 

「…ご、ごめんなさい……真面目な雰囲気で話してたから、自分も黙ってようと思って…」

 

 

 副会長、貴方は天然だったんですね…。 出来れば、顔を真っ赤にしながら、うつ向かないでください。 可愛くて怒るに怒れません。

 

 



もう日を跨いだから、作者は明日、登校日です。

宿題の答えを貰うためだけに行きます。

 

直「夏はこれからだッ!!」


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